2020年12月29日 14時19分
亀山橋ヨリ参宮線ヲ望ム。
亀山橋は今もあります。場所は亀山市を東西に流れる鈴鹿川に架かっており、亀山駅の南東に当ります。ところで亀山で参宮線ということで「あれっ?」と思う方もいるでしょうが、今の紀勢本線が亀山起点になったのは昭和34年(1959年)の事。それまでは亀山~多気間も参宮線でした。
参考までに亀山橋を渡る参宮線(開通時は関西鉄道)は1891年(明治24年)の開業です。
ここからは撮影年代の特定。15.6.10の印がありますので、まあ昭和15年以降ということはないでしょう。もっともこの日付は大正15年ではないかと私は思っています。
最初に発行所である「亀山加藤書店」を検索。「加藤商店」「加藤活版所」というのが亀山市歴史博物館のHPで見つかりました。加藤商店は「図書 文具 印刷」を行っていたようなので、その会社から発行されたのではないかと推察しますが、あくまでも推察の域を出ません。
次に蒸気機関車から撮影年代を特定できないかと思いつつも、私の力では確かに紐解くことは出来ませんでした。
最初8620形(1914年~製造)の初期型?に似ていると思ったけど多分、6700形かなとも思う。煙突の形状や全体の印象からです。
因みにどちらも亀山を走っていますが、8620形は関西本線/亀山~湊町での運用という資料もあるので。それを含めて6700形かな。
一方、では自動車ならば、ということになりますが、こちらも力及ばず。後部にスペアタイヤを積んでいることからT型フォードであろうとは思うものの確定できず。
で撮影時期ですが、無難に大正15年頃としておきましょう。
今日は亀山駅130周年をお祝いし、この絵はがきを紹介することとしました。