中京テレビ

2021年04月30日 22時21分

東北本線「はつかり」試乗会の案内状。

東北特急「はつかり」用のディーゼル・カーの試乗会の案内状。

1960年(昭和35年)12月10日ダイヤ改正で登場した1D青森行き、2D上野行き81系気動車特急は当時、国鉄の技術の粋を集めた車両で、鉄道ファンのみならず、広く一般市民にも注目されていたと聞いています。

それはそれとして

●宛名の文字がとにかく達筆。いつもなら名前全部をマスクで隠すのですが敢えて一文字を残してみました。

●「日本国有鉄道総裁十河信二」は「新幹線の父」と呼ばれ、出身地にあるJR四国/伊予西条駅隣接の「鉄道歴史パーク in SAIJO」には四国鉄道文化館・十河信二記念館があり、胸像が展示されています。

●今は気動車=ディーゼルカーですが、「ディーゼル」「カー」の間に「・」が入っているのは何故?

と、ここまででも貴重な資料。

案内状の裏面。

「案内状代用乗車証」とあります。案内状で乗車できるのではなく、この面があって初めて乗車できる?ということの様です。

面白いと思ったのは「一等」が「壱等」となっており、如何にも仰々しいところ。

また発行者が「日本国有鉄道総裁室文書課長」というのもこの列車への国鉄の期待が感じられます。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!