2021年07月01日 20時56分

近鉄の「硬券入場券」。(後編)

今日は券面の裏側。なのですが今回はこちらが主役かも?

戸田駅と佐古木駅なのですが、「戸田駅発行」「佐古木駅発行」の下に「近鉄蟹江駅(企)」の文字が…。

近鉄長島駅、伊勢朝日駅、霞ヶ浦駅、阿倉川駅には「桑名駅」。

川原町駅は近鉄四日市駅、桜駅は湯の山温泉駅、鈴鹿市駅は伊勢若松駅。

種明かしは2011年(令和3年)6月21日(月)から2022年(令和4年)3月31日(木)の間、ご覧の駅の「硬券入場券」の発売駅が変更され、括弧()内の駅での発売となったのです。つまり桜駅の入場券は桜駅で買うことは出来ず、湯の山温泉駅まで行かなければなりません。

では実際に、桜駅の構内に入るために湯の山温泉駅まで入場券を買いに出掛ける人はいるのでしょうか?これについては、券番号からも分かるように今回の変更に伴い新たに印刷された物であり、実用に供すると言うよりはどう見ても収集マニア向けでしょう。

されはさておき、券番号を見ると同じ駅での取り扱いでもばらけていたりします。私のように全部買う人もいるのでしょうが、そうで無い人もいるというのが興味深い現象でした。

ところでこの硬券入場券ですが、6月20日までは各駅で発売されていたので、今回、該当駅の窓口が終日無人化されたということなのでしょうか?調べ切れていないので憶測でしかないのはご容赦下さい。

なお私の知人で入場券収集をされている方は今後、全駅制覇を目指すそうです。

    

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    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!