2021年07月13日 15時29分

名古屋市電気局の回数券の続きと東京市電気局の回数券。

名古屋市電気局の回数券の続き。

バスに記載されていて、市電の回数券には書いていないこと。それは「自動車は乗換が出来ませぬ…」ということ。

一方、市電の乗換。このブログでは、2011年05月13日に名古屋市電の乗換券について触れています。

市電にはご覧の乗換券なるものがあり、電車が交差するところでは乗換が出来たことが読み取れます。

またよくよく見てみれば乗換は3回まで出来たようで、今なら名古屋の地下鉄の場合、改札を出なければ何度でも乗換が出来るので、公共交通の在り方として不思議ではないものの、私が知る名古屋市電にこうした乗換制度はありませんでした。しかしバスではそもそも、乗換制度は戦前から無かったことが読み取れます。

東京市電気局の電車回数乗車券。東京市が東京都になったのは1943年(昭和18年)なので、それ以前の発行です。

同じ会社の同じ製品の広告ですが、何故かデザインが異なっているのは謎です。

その注意書きにあった「電車からバスへ」。運賃が加算されますが、八銭払えば乗換が出来たことが分かります。

では市電と市電の乗換はどうかと言えば、結論から言えばOKだったのですが、私の手元には資料が無く、これ以上は書けません。いずれにしても今回寄贈された名古屋市、東京市の回数券は表紙はあるものの中身は無く、となればどんな切符だったのだろうと興味津々ではあります。もっともそれが贅沢な要望であることは承知しています。

    

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    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!