2021年10月06日 16時38分

名鉄パノラマカーのブリキのおもちゃ。

名鉄7000系。

昭和36年(1961年)誕生の、言わずと知れた名鉄の代名詞とも言えるパノラマカー。

そのブリキのおもちゃ。

所有者は元名古屋鉄道に勤務され、このパノラマカーの生みの親とも言える白井昭さん、94歳。

黄金の「PHOENIX」マークが良い感じで輝いています。名鉄パノラマカーと言えば“逆富士”の方向板がトレードマークですが、今回、このフェニックスマークのおもちゃがあるのを初めて知りました。フェニックスマークで走った期間はそれほど長くないはずなので、それだけでもこのおもちゃは超貴重品であると思います。

とろこで今回これを見ることになったきっかけ。

白井さんはNPO法人名古屋レール・アーカイブスの初代理事長でもある方で、今、会では白井さんがこれまで撮りためた名鉄を中心に日本全国にまたがる貴重な写真のデジタル化と、自宅で所蔵するこれまた希少な資料類を整理しています。その作業のためにご自宅に伺ったものです。

参考までに2021年8月24日に発売されたデアゴスティーニ社の『隔週刊鉄道 ザ・プロジェクト第17号 名鉄パノラマカー』を始め、同じく7月27日に発売されたアルファベータブックス『阪急電鉄沿線アルバム (昭和~平成)』などでその写真が掲載されています。

おっと忘れてならないのは8月20日にフォト・パブリッシングから出版された「名古屋鉄道の貨物輸送」。著者曰く、白井さんの写真のデジタル化を進んだことにより、名鉄の貨物史を彩る写真が新たに発掘され、内容がここまで充実したとのことでした。

ちゃんと計るのを忘れていましたが、多分全長50センチほどの大型のもの。

白井さんが「これは私の宝物」と仰ったのがこのブリキのおもちゃ。

このパノラマカーを見ながら白井さんから思いがけない誕生秘話も聞きました。多分、どこにも発表されていません。なぜそう言えるかですが、それは今回の同行者が名鉄電車の本を出版されている方達だったから。私としてはこのブログでなく別の機会に譲りたいと思います。その時はこのブログでお知らせします。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!