2021年10月15日 18時13分

鉄印帳の旅(21)釜石線。

10月8日の鉄印帳の旅は三陸鉄道の巻。宮古駅での発売なのでそこを目指すのですが、県庁所在地の盛岡市から宮古市に向かう鉄路での朝一番の最速ルートは盛岡駅~(東北本線~釜石線)~釜石駅~(三陸鉄道リアス線)~宮古駅。盛岡駅を5:56に出て宮古駅には10:25到着です。

一方盛岡駅~宮古駅間を最短距離で結ぶ鉄道である山田線の始発列車の出発時刻は15:59。お話しになりません。もっとも同区間には106特急・急行バスと言う路線バスが走っており、はっきり言えばJRを使う人はあまりいません。もともと自動車専用道がない一般道だけを走っていた時代を含め、所要時間でも国鉄~JRを凌駕していたという記憶あり。

バスが行き交う盛岡駅前を横目にJR東北本線のホームを目指します。

8:42発の3621D、快速はまゆり1号釜石行きがこの日の旅の始まり。釜石駅で乗り継ぐ三陸鉄道リアス線釜石駅~宮古駅間はJR東日本から移管された区間で、そこを乗ることは今回の旅の目的一つです。

人もまばらな自由席。3両の内1両は指定席なのですが、きっと今の状況での利用率は低いでしょうね。国鉄時代には急行列車があった盛岡駅~釜石駅間ですが、その当時でも指定席はなかったはず。(1972年3月)

察するにその指定席は新花巻駅で、新幹線からの乗換客の座席確保ではないかと思っています。余談ですがこの座席は進行方向とは逆向きです。花巻駅からスイッチバックで釜石線に入るためで、最初からそれに合わせた向きにセットされています。特急ひだの名古屋駅~岐阜駅間と同じです。

花巻駅には腕木式信号機のオブジェあり。SL銀河乗車の際の記念写真スポットかな?

これぞ日本の秋と言える風景。

はざ掛けをこれほど見かけるのは一体いつぶりだろう。この風景の中をゆくSL銀河を撮ってみたいと真剣に考えている。ここだけではなく、SL銀河の運転区間は魅力あふれる景色の連続。四季を通じ、ここでの撮影にはまる人がいるのは当然の帰結であると納得。

釜石線の名所中の名所、陸中大橋駅近くのΩ(おめが)ループ。眼下の線路をこれから走ります。紅葉の真っただ中にここを通ってみたい。

釜石駅には10:51着。ここから三陸鉄道の2011D宮古駅行き(ホーム右側に停車中)の出発時刻は10:58。改札を出て乗車券を買いなおさずそのまま乗車。実は「切符はどこで売っていますか?」とホームの駅員さん(多分)に聞いたら、車内清算でお願いしますと言われました。確かに8分の乗り継ぎだと実質5分もないことになりそうなので、現実的な対応かと思います。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!