2021年11月17日 13時28分

ことでんのレトロ電車さよならイベント。

11月3日(水)、高松琴平電鉄(ことでん)の「電車まつり」「レトロ電車さよならイベント」が開催されました。

とは言ってもレトロ電車の撮影中心で考えていたので「電車まつり」は参加していません。では「レトロ電車さよならイベント」の内、まずは「長尾線・琴平線Last運行」の紹介。

レトロ車両は 1000形 – 120号、 3000形 – 300号の2両で、いずれも大正15年(「1926年)生まれ。この日、11月3日をもって現役を引退したのです。

その2両ですが、午前は長尾線を一往復。

私達(今回は同行者あり)は平木駅~学園通り駅間にある新川橋で撮影することにしました。土木学会選奨土木遺産の一つで竣工は明治44(1911)年。「将来の軌道の複線化を見込んだ階段状練石積み橋脚という、希少な特徴を持つ土木遺産」というのが選ばれた理由で、この写真でも橋脚の右側が段々となっているのが見てとれます。

朝一番、古い電車が土木遺産の上を走る姿を撮影したいと思い、この場所を選んでいます。

1枚目と少し立ち位置を変えてみました。ひょっとしたら?の想いが通じたのかまずまずの水鏡。

午後は15:26に仏生山駅隣接の車庫を出ての琴平線一往復の撮影。向かったのは一宮駅~円座駅間の香東川橋梁。大正15年(1926年)竣工のこちらも文化財級。

好天に恵まれ、気持ちの良い一日を過ごしています。

岡田駅~羽間駅間。

羽間駅で交換。レンタカーでの移動のため、安全運転かつ安全に車を止められる場所を確保してでの撮影行。思ったよりも電車のスピードが遅く、また少し遅れ気味だったこともあり、想定よりも多くの場所で撮影しています。

もっとも運転者はことでんの撮影を何度も撮影されておられ、カーナビに頼らなくとも分かる場所多し。

琴電琴平を16:49に出発した電車を、榎井駅とのほぼ中間地点で撮影。太陽は山に遮られたもののまだ青空が広がっています。

18:24の定刻より少し遅れてレトロ電車は仏生山駅に戻ってきました。

そして「回送」の板に取り替え、95年の現役生活にプリオドを打ちました。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!