2021年11月19日 16時43分
ことでん(高松琴平電鉄)の車両で、現役引退後静態保存されている車両があります。11月3日のことでんのイベントの空き時間に2箇所を回ってきました。情報提供と案内は今回の撮影行の同行者で全行程を運転して下さった方。
ところで私たちが参加した有料撮影会が終わったのは11:50。その時には既に受付は終了していましたが、ことでん公式キャラクターのことちゃんが可愛くて思わずパチリ。単に『受付は終わりました」と言われるよりは心が和みそう。ことちゃんはこうした際の最強の飛び道具かも知れません。
昼食は勿論うどん。季節限定(この言葉に弱い私)「肉しっぽくうどん」“小”500円也。“小”でも多分、名古屋のうどん1玉分はある。香川のうどん屋さんは手頃な値段で本当に美味しい。
1)高松市立 房前公園(ふさざきこうえん)
高松市東部にある「道の駅 源平の里 むれ」に隣接している公園。高松からことでん志度線に乗り、終点の2駅前の 房前駅(ふさざきえき)から歩いても至近の距離です。
保存されているのは335号。この日、ラストランだった300号と同じ形式です。
日本車両で製造されたこの電車は、2006年(平成18年)12月に引退。明けて2007年(平成19年)1月に高松市に寄贈され、この地で展示されることになりました。
車内の状態も良好で、察するにですが、相当力を入れて整備されているのではないかと思われます。
運転席。とにかく狭い!
座ってみましたが、身長175センチですと身動きが取れません。昭和の時代の運転士さんが私より全般に小柄だったのかも知れませんが、これもこうして座れるからこそ体感できます。
滞在時間は10分ほど。道の駅もあるのにそちらには行かず、そうそうに次の目的地に移動。
2)「88~エイティエイト~」
ことでんの志度線塩谷駅が最寄りの「88~エイティエイト~」。お遍路さんの休憩所とテイクアウト&ドッグランの施設なのですが、ここにことでんの電車が保存されています。
20形23号。1925年(大正14年)製で、1961年(昭和36年)に高松琴平電鉄にやってきて翌1962年から営業運転を開始。昨年(2020年)、レトロ電車4連走行をもって引退。その後、クラウドファンディングでの資金支援があり、解体されることなくこの地にやってきました。
車内の見学には200円の料金が必要。でも中に入らない方と言う方、そうは言わずこの電車が長く保存されるように応援という意味でも是非、中を見学して下さい。
車内には「お遍路さん優先席」があり、ここがお遍路さんのための施設であることを改めて知ることになります。
運転席は今も現役の輝きがあります。
保存されていることでんの電車は他にもあるとのことですが、今回は時間の関係で2箇所のみ。レトロ電車の撮影に戻るべく移動開始。たまたま見た風景ですが、40万強の人が暮らす高松市は都会ですね。