2021年03月31日 18時00分

もう少しだけ JR 春のダイヤ改正。JR北海道で18駅が廃止。

名古屋鉄道/三河線廃線区間全駅入場券セット。

平成16年(2004年)3月31日発行。

廃線ですとこうした記念券が発売されることはままありますね。

さてJR北海道の話。今日で運行を終える日高本線鵡川~様似間(バス代行でも鉄道です)でも「日高本線記念入場券」が発売されました。JR北海道のHPに掲載されたその受付に私は気付かず、結局手にすることは出来ませんでした。

「そんな方に向けて、」と言うことでも無いのでしょうが、旅行代理店の方からJR北海道支援を兼ねて下記の発券をしても良いですよとの有り難いお誘い。謹んで受けました。但し、旅行代理店での発行ゆえ、廃止となる駅が「発駅」「着駅」となる子供運賃での乗車券。

1)日高本線

写真は4枚ですが、廃止区間の全駅が揃っています。

2)JR北海道18駅廃止

こちらは何かイベントをするにもやり難かったかとは思います。写真は宗谷本線のものですが、函館、石北、釧網の全18駅が揃っています。

何はともあれ、良い思い出にもなりました。

 

2021年03月09日 23時09分

続続 JR 春のダイヤ改正。JR北海道で18駅が廃止。

ところでこれは北海道というか豪雪地帯だけの特有な事情かも知れませんが、廃止された駅をどうするか?です。

端的に言えば廃止後にホームを撤去するかどうかということ。それは除雪作業対応。

ラッセル車は本線上では、写真の様にウイングと呼ばれる羽を外に開いて、線路上に積もった雪を取り除いています。

※撮影地…宗谷本線比布駅南方。

それが駅構内に入るとご覧の様にウイングを閉じます。もしウイングを開いたまま駅構内に入れば、ホームなどの施設を損壊させることになるのは容易に想像がつきます。

※撮影地…宗谷本線比布駅構内

ところで今回廃止される駅の多くは駅ホームの構造が1面1線。単線の線路に短いホームが1本あるだけです。

そうした構造の駅が廃止され、それに伴いホームが撤去されると、ラッセル車はその前後を含め、ウイングを開いたままで通過できるようになります。と考えると駅(のあった場所)の除雪そのものの在り方が変わるのをおわかり頂けるかと思います。

以上は宗谷本線沿線在住で、鉄道の除雪作業に詳しい方から教えて頂きました。

駅が廃止されれば、そこに列車が停車しなくなるだけ。私は単純にそう思っていました。しかし、駅の廃止とは単に旅客列車と地元利用者との関係にとどまらないことに驚きを禁じ得ません。JR北海道の駅の廃止問題をこれまで深く考えたことの無かった私ですが、こうして書いていて何かと考えさせられることの多い回でした。

今回、地元の市町村、住民の協力で残存が決まった駅も決して安泰とは言えないでしょう。何せそもそも利用客はほぼいない駅ばかり。駅の維持管理費と一言で言っても、JR北海道でしか面倒を見ることの出来ないこともきっとあるでしょうから、ここしばらくは目が離せない状況が続くと思われます。

2021年03月08日 12時00分

続 JR 春のダイヤ改正。JR北海道で18駅が廃止。

昨日の続きです。

https://www.town.horonobe.lg.jp/www4/section/jumin/public/le009f000001hwoa-att/le009f000001jop1.pdf

幌延町役場では上幌延駅と安牛駅の古い写真を探しています。

平成17年(2005年)までに撮影されたものは既に締め切られていますが、平成18年(2006年)以降に撮影された写真は今月末が締め切りの予定です。なおこの情報は「広報誌 ほろのべの窓2020年9月号」に掲載されたもの(上記URL)です。

それにしても時代だなあと思うのは、全国の広報紙がネットで見られること。自分たちは凄い時代を生きていると改めて実感。

同じ幌延町内の雄信内駅(おのっぷないえき)。

幌延町のウェブサイト『幌延町内における宗谷本線「極端に利用の少ない無人駅」に係る町方針について』にあったこの駅を存続するに至った理由は下記の通り。

*雄信内駅:宗谷本線の歴史を伝える国鉄型木造駅舎の希少性について考究が必要なこと

雄信内駅は1925年(大正14年)7月20日、現在の宗谷本線(当時は手塩南線)の駅として開業しました。その後、1953年(昭和28年)に改築されているとの記述を見つけましたが、「改築」なので大正時代の建物が残っている部分があるのかも知れません。ただ幌延町役場の資料には「国鉄型木造駅舎」とあるので、改築は大がかりであったものと推察しています。

この駅での定期列車の行き違いは朝の下り4321Dと上り4324Dの1日1回です。冬期、上りラッセルが走る時は(ダイヤ通りであれば)10:14頃、4323Dとラッセルがここでこのように交換を行っています。もっともこの光景がダイヤ改正後もあるかどうかは定かではありません。

この風景は、私が初めて北海道を訪れた1974年(昭和49年)の頃からきっと変わっていない。そしてこうした風景は当時、各所で見られたのですが、言われてみれば既に希少価値があるのではと幌延町役場の記述に納得しています。

幌延町が予算にゆとりがあるとは言えない中で、それでもこの駅を残すと判断したことにまずは敬意を表したいと思います。明治、大正期の建造物の保存は、比較的保存理由が分かりやすいのですが、「昭和」の産業遺産の保存は意外とハードルが高いのでは?もっともこれは私の個人的な感想です。

2021年03月07日 22時27分

JR 春のダイヤ改正。JR北海道で18駅が廃止。

3月13日に、JR各社でダイヤ改正が行われます。

今回私が注目しているのがJR北海道。経営が厳しい中、駅の大量廃止が発表されました。

以下、JR北海道の発表をそのまま転載します。

■駅の廃止(全18駅)

*函館本線:伊納駅

*宗谷本線:南比布駅、北比布駅、東六線駅、北剣淵駅、下士別駅、北星駅、南美深駅、紋穂内駅、豊清水駅、安牛駅、上幌延駅、徳満駅

*石北本線:北日ノ出駅、将軍山駅、東雲駅、生野駅

*釧網本線:南斜里駅

■駅の無人化

*根室本線:音別駅

■自治体による維持管理に移行する駅

※ご利用の少ない18駅について、沿線自治体から駅管理のための費用や人的な提供をいただくこととなりました。

*宗谷本線:蘭留駅、塩狩駅、日進駅、智北駅、恩根内駅、天塩川温泉駅、咲来駅、筬島駅、佐久駅、歌内駅、問寒別駅、糠南駅、雄信内駅、南幌延駅、下沼駅、兜沼駅、抜海駅

*石北本線:瀬戸瀬駅

【宗谷本線/幌延町の場合】

幌延町内でもともとJR北海道から廃止の意向を告げられたのは

*下沼駅
*上幌延駅
*南幌延駅
*安牛駅
*雄信内駅
*糠南駅
*問寒別駅

の7駅でしたが、最終的に上幌延、安牛の2駅を廃止し、それ以外の駅については、町が維持管理をするということとなりました。

ところでここでいう駅の維持管理とはどんなことがあるのでしょう?

(参照:幌延町内における宗谷本線「極端に利用の少ない無人駅」に係る町方針について 幌延町役場)

3.自治体維持管理人的負担
自治体が維持管理した場合必要となる人的負担は次のとおりです。
‧人材確保:駅巡回、除雪‧除草、清掃要員等
‧施設管理:定期巡回、駅舎乗降場修繕等

7駅を存続した場合、年間で410万円の支出が見込まれ、流石に全駅存続は断念。それでも何とか廃止は安牛駅、上幌延駅の2駅にとどめ、5駅は存続することとしました。

宗谷本線安牛駅。貨車駅舎(車掌車駅舎)の如何にも北海道らしい駅。

1日あたりの乗車人員は1人以下。(参照:JR北海道ウェブサイト/地域交通を持続的に維持するために)

冬場の積雪時でも駅への道路は通行できるようになっていましたし、ホームも列車の乗降が出来るまで除雪されていました。これを見る限り、駅は利用者の有無とは関係なく、使用できる状態でなければならないようで、確かに維持管理費がそれ相応にかかると言うことはなるほど納得でした。

私の不見識を吐露しますが、人の利用がない「秘境駅」で、どうして維持管理費がかかるのかちゃんと理解していませんでした。上に書いた「3.自治体維持管理人的負担」にあるとおり、考えるまでもなく「荒れるに任せる」ことなど現役の駅ではありえないことなのです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!