2021年01月13日 20時39分

交通の専門研究誌「運輸と経済」2020年10月号。

「運輸と経済」という雑誌があることを知人に教えてもらいました。

まず、「運輸と経済」という雑誌が何かという事ですが、一般財団法人交通経済研究所が発行する交通経済・経営の専門誌。ここから先は出来れば「運輸と経済」を検索して調べて頂きたいのですが、一般の書店の店頭では売っていないので、私は一般財団法人交通経済研究所のサイトから申し込み、手に入れました。

その2020年10月号。特集は「交通愛好者が育む市場」。私のような鉄道愛好家に限らず航空機、バスなど交通機関というジャンルを(趣味として)愛する人々と経済活動との関連について書かれた研究論文が並んでいます。

んっ、でもちょっとニュアンスが違うものもあるかも?まあ興味を持たれた方はご購入の上ご一読下さい。こうした真面目な研究ものは私はあまり得手ではありませんが、最後まで楽しく読ませて頂きました。

で、私がちょっと気になった記事で、かつ皆さんにも分かり易い話。

(鉄道趣味者の呼び方)

*鉄道愛好家

*鉄道ファン

*鉄道マニア

*鉄ちゃん

*鉄道オタク

*鉄オタ

まず鉄道を愛する方にはどんな総称(呼び方)があるでしょう?

そして私はどんな呼ばれ方が嬉しいでしょう?と一考。

このブログでは、私は「鉄道愛好家」「鉄道ファン」「鉄ちゃん」などは使いますが、「オタク」は使いません。何となくマイナスのイメージがあり、例えば「鉄オタ」の「〇〇さん」と紹介されて「嬉しい」とする人は何となく少なさそうかなと思ったりもします。

一方、アニメやアイドル系の趣味の方に「オタク」と呼ぶことは割と一般的な気がしていますし、あまり「負」なイメージはしていません。この差は何でしょう?(私の個人的な見解です)

振り返って昭和の時代、私は子供の頃から一貫して「趣味は鉄道です」と自己紹介しており、その際「10歳からの鉄道ファンです」としていました。さて皆さんの自己紹介や如何に?

(鉄道趣味者の分類)

*撮り鉄

*録り鉄

*乗り鉄

*模型鉄

*時刻表

*収集鉄

*歴史研究

などなど

一方、ジャンルで言えばそれほどマイナスイメージはないでしょうが、ただ「撮り鉄」は一部のマナーの良くない方の行動が社会のひんしゅくを買ったりしてます。もっとも大きなマイナスではなく、趣味のジャンルを聞かれて「撮り鉄」と答える人は多いでしょう。

で、私は「乗り鉄です」と自己紹介していますが、ここ10年ほど前からはそれ以上の説明が要らなくなりました。以前ですと「何ですか?それ」と聞かれたのが、昨今は「どこの線が印象に残っていますか?」とまでなっており、時代は確実に変わっています。

2021年01月10日 17時29分

東山動植物園のスカイビュートレイン。

気温は低いものの暖かそうな陽の光に誘われ東山動植物園に爺散歩。

65歳以上の名古屋市民の入場料はワンコインの100円。

一応、見るものは見て。

スカイビュートレイン。

自分でも何やってんだ、と、思う。

また散歩に来よう!

2021年01月01日 0時01分

謹賀新年。普通の生活が出来る有り難さ。

2020年。

愛する家族や友達に会えることが当たり前でないことを知りました。

趣味の鉄活を気ままに行えない時があることを知りました。

そして普通の生活が出来る有り難さを知りました。

(鉄友からのプレゼント)

2020年の最後に、嬉しいことがありました。100円ショップで買いそびれたとぼやく私に、と。

こうしたことは2019年までなら日常の一コマだと思っていたけど、2020年では何故か特別なことに思えました。

2021年。

今年が皆さんにとって心穏やかに過ごせる1年であることを祈っています。

2020年12月23日 11時00分

正縮尺の鉄道地図本。

*新潮社刊「日本鉄道旅行地図帳」(2008年刊 監修:地図研究科/今尾恵介)

たまたまの話の展開で、『新潮社の鉄道地図本より遥か以前、正縮尺で、鉄道地図本が出ていた』ことが話題に。

それは1966年に鉄道図書刊行会(株式会社電気車研究会)から出版された「日本鉄道線路図」という書籍とのことで、「鉄道ピクトリアル」誌の2009年1月号に復刻版が掲載されていることも教えて頂きました。
ここまではお安い御用。(笑)
さてここから本家本元の「日本鉄道線路図」を捜す!という事になるのですが、NPO法人名古屋レール・アーカイブスの蔵書にあるのでは?と微かな期待は持っていました。しかし、事務所で蔵書リストを検索しても見当たりません。
ただリスト化されていない蔵書も相当数あるので、所蔵庫を徹底的に探したところ、、、発見!!
書棚を見て回り、書架が残り3本となったところで目に飛び込んできました。
私好みの軽便鉄道「歌登村営軌道」の地図。
名古屋市内に市電が走っている時代。電停名は手書き?ところどころ訂正?がありますが、詳細は不明。
さて「正縮尺の地図」の定義ですが、「日本鉄道線路図」は確かに正縮尺ですがイメージとしては白地図です。それもあって新潮社刊「日本鉄道旅行地図帳」の方が“地図”らしいと思えます。よって「日本初」のキャッチフレーズはそれはそれで良しと言えそうです。

2020年11月18日 22時50分

“おかざき世界子ども美術博物館。(後編)

おかざき世界子ども美術博物館へのアクセスは少々難ありです。

名鉄の急行停車駅/美合駅が最寄りなのですが、接続する公共の交通機関がありません。徒歩ですと恐らく30分強。タクシーが便利なのですが乗車時間は約5分で1000円前後と思われます。参考までに私はタクシーで往復しています。

以前は路線バスでのアプローチがあったと記憶していますが、折角の良い施設なのでこうした状況が改善されることを切に願うばかりです。

さて写真はメインの展示スペース。

広大な鉄道模型ジオラマ。

この日は地元の小学校や幼稚園の見学が入っており、子ども達の目を釘付けにしていました。

一方こちらはパネル展示。NPO法人名古屋レール・アーカイブスの手による「走れ!夢の超特急」展です。この7月に名古屋市金山の名古屋都市センターまちづくり広場での展示と同一内容で、東京オリンピックの年に開業した新幹線の歴史を振り返っています。

このイベントの運営をされている方にお聞きしたところ、家族連れで会場に来た方の大人はこちらのパネルを楽しまれているとの事でした。小さなお子さんが見て楽しいとはとても思えないので、想定の範囲内内ですが、まずは反応があって何よりでした。

会場には0系からN700系までの新幹線の模型展示もあり、新幹線の歴史を改めて発見。

ドクターイエローの歴史は面白い!

リアルな鉄道イベントが殆ど開催されない中でもちゃんと開催されている模型イベント。希少な価値ありです。

2020年11月17日 23時15分

おかざき世界子ども美術博物館。(前編)

愛知県岡崎市の「おかざき世界子ども美術館」。取材で数度お世話になったことがあります。

ここで今、鉄道のイベント「わくわく鉄道博物館2020 鉄道模型と巨大ジオラマ」が開催中です。

(開催概要)

期間: ~ 令和3年1月11日 ( 月曜日 )

開館時間:9時~17時 ( 入館は16時30分まで )

休館日:毎週月曜日 ( ただし11月23日は開館 )

11月24日.( 火曜日 )

年末年始 ( 12月28日 ~ 1月4日 )、

観覧料:一般 〔高校生以上} 500円

小中学生 100円

(展示内容)

タイトル通りの鉄道模型とジオラマを楽しむイベントです。

会場に入るとまずプラレールが目に飛び込んできます。

ここは子ども向けと言えるでしょうが、作り込んでいるので、大人の鑑賞にも十分、耐えます。

音楽とイルミネーション、そして照明で楽しむ鉄道模型。いつもやっているわけではないので、開始時間を受付で確認することをお勧めします。

常設ではないにも関わらず、ここまで凝った模型展示はそうはないのでは?

2020年10月21日 18時37分

鉄道ファン12月号。

鉄道ファン12月号の特集は形式記号「二」。荷物を運ぶ車両のことで、形式記号は「荷物」の「ニ」。だから「二」の特集。

若い方にはピンと来ないでしょうが、還暦を越えている私には「二」に馴染みがあります。

 

例えばこの写真は1973年7月の松浦線平戸口駅。駅頭には鉄道で運ばれた(運ばれる???多分、運ばれたであっているはずですが、、、)荷物が山積み。これが昭和の日常でした。実際に、私も駅留の鉄道荷物を送ったことがあります。記憶では長万部から熱田。一体何を送ったんだろう?それにしても宅配便が登場するはるか以前。郵便で送れない重量のものを個人が比較的安価に送る唯一の手段が鉄道荷物でした。

ところで今回の特集では、私の撮影した写真を使って頂いています。何々?

私鉄の「荷物車」の紹介ページで、近鉄西信貴鋼索線のコニ7形の写真。ケーブルカーでは唯一の「車籍」のある荷物を運ぶ「二」の付く形式の車両です。

私が国内の全ケーブルカーを乗っていることを知っている方から問い合わせがあり提供したものですが、光線の関係で荷物が見にくいのが残念です。と、それはともかく、意外と皆さんこの「コニ」は撮影していないのだそうです。

こちらは立山ケーブルカーの荷物運搬車。

2両とも荷物運搬車が付いているのですが、公式ウェブサイトでは「荷台」となっており、今回の特集である「二」とはならないようです。

皆さん、「二」に注目。そう言えば今発売中の鉄道ダイヤ情報は名鉄特集。その中に「新聞輸送」の記事がありました。でも「二」の付く形式の電車では運ばれません。

2020年10月18日 18時09分

鉄道模型始めました。

タイトルは勇ましいですが、まずはそおっと足を動かし始めたというところ。

で、カルチャースクールの「鉄道模型(Nゲージ)ジオラマ製作講座」の門をたたきました。

これを作るわけではありませんが、こんな感じのジオラマを作ります。

舞台裏。発泡スチロールの3段重ねを切り出して土台を作っていきます。ジオラマの中がこんなになっているとは知らなかった。

もっともこの作り方が一般的かどうかもその判断は私にはつかない。

ゆるゆるっとしたカーブってどうやって作るの?も知らない初心者。これでよくぞ鉄道模型のイベントを担当したものだと我ながら恐ろしくなる。怖いもの知らずと言う言葉があるが、やはりそれはアウトだとつくづく思う。

講師の先生によると川の流れ(透明な水)を作るのは難しい技術では無いとのことですが、根気がいることは間違い無さそう。

昨日は発泡スチロールを2段積みし、その下に枠を作って終了。これでほぼ4時間ほどの作業。何せカッターナイフで工作するなんてやったことがない。いやっ、あったかも知れないが少なくとも50年は経っているだろうし…。とにもかくにもカッターナイフを使って寸法通りに切っていく作業がこれほど難しいとは思わなかった。そして最後は緊張で手が震えた。(これは本当です)

また切った部材を糊付けをしようとすると手に糊がついて、、、何をやっても思い通りに行くことは無し。講師の先生は慣れですと一言。きっとその通りだろうかもとは思うものの、50の手習いどころか66の手習い。まあ手先を動かすことはぼけ防止にもなるし、頑張ってみよう。

そして私はヘトヘトとなり、本当ならばこの日の夜は外呑みへの合流予定もあったのですが気力が続かず。トホホ。

ところで昨日は、私が悪戦苦闘していた場所から20歩ほどのところで木村裕子さんの講座が開かれていました。

本当に久しぶり。そして今日は稲沢で開かれた「スギテツ ファミリーコンサート 鉄道物語 in稲沢 vol.3」にゲスト出演されました。まずはこうしてイベントが出来るようになったことに感謝したいですね。そうで無ければ出会うことさえありません。

そして写真はありませんが、タックインの三根さんが木村さんの講座を「生中継」で紹介ということで、こちらもほぼ1年ぶりの再会。皆さんとまた一緒に仕事がしたいですね。

2020年10月14日 22時12分

鉄道の日。

1872年(明治5年)9月12日、新橋~横浜間(29 ㎞)を結ぶ日本で最初の鉄道が開業しました。えっ?9月12日で驚くなかれ。

これは太陰暦で、その日を太陽暦にすると10月14日。まあこうしたずれは当然あるのですが、鉄道の日が旧暦で9月12日だったことはあまり知られていませんね。

※参照;鉄道主要年表 – 国土交通省

日本で太陰暦(旧暦)が太陽暦(新暦)となったのは明治5年12月3日(天保暦)を明治6年1月1日(グレゴリオ暦)とするとした『明治五年太政官布告第三百三十七号 明治五年太政官布告第三百三十七号(改暦ノ布告)』によります。鉄道の歴史で太陰暦から太陽歴への日付変換が必要な出来事は、意外と短い期間の間であったことを今回、調べていて知りました。

鉄道開業当時を今に伝える資料に浮世絵があります。この浮世絵「従汐留横浜迄蒸気車鉄道往返之図」だけではなく、他にも多くの浮世絵が今も残されており、ネットオークションサイトでは百花繚乱(ひゃっかりょうらん)と言ったら言い過ぎでしょうか?様々な視点の作品を見ることができます。

運賃と時刻表。

運転席の右にいるのはこの鉄道の開通に尽力したイギリス人でしょうか?とか考えるとロマンがありますよね。

2020年10月03日 9時46分

名古屋市南図書館 伊勢湾台風資料室企画展

名古屋市南図書館にある伊勢湾台風資料室では今、企画展「伊勢湾台風と交通~なにが絶たれ、なにがつないだか」を開催中です。

https://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/topics_event/entries/20200927_01.html

伊勢湾台風時、名古屋市南区では1,417名の犠牲者を出しており、それゆえここ南図書館に伊勢湾台風資料室が置かれ、南区、名古屋市に限らず伊勢湾周辺の資料が広く集められています。(全国:死者4,764名、行方不明者213名)

今回の特別展はその中でも「交通」にまつわる写真の数々を公開しており、小規模ながら奥深い展示となっています。中でも近鉄が行った1067ミリから1435ミリへの改軌工事の写真は名古屋市在住の方が撮影されたもので、貴重な記録と感じました。

開催期間は今月15日(木)までで、休館日は月曜日です。

(私と伊勢湾台風)

私自身、伊勢湾台風では自宅(平屋)が床上浸水しており、その当時5歳だったにも関わらず、私を背負った父が腰まで水に浸かりながら避難したことは、今も記憶にあります。(私の人生にあり最初の記憶)

(追記)

上記開催期間について10月5日(月)まで「休館日は火曜日です。」と表記しておりました。

この件で拙ブログをご覧になった方から指摘を受けるまで私はミスに気付いておりませんでした。その方に感謝申し上げると共にお詫びして訂正いたします。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!