2021年01月07日 22時44分

絵はがきに見る鉄道史(46)山陰本線/保津川橋梁と向野橋。

2020年10月08日に(旧)山陰本線/保津川橋梁の写真をUPしています。

現在の嵯峨野観光鉄道トロッコ列車の保津川橋梁。この鉄橋は実は2代目。

初代保津川橋梁。1899年(明治32年)に完成し、1928年(昭和3年)まで使用され、その後1枚目の写真の2代目にその役目を譲りました。

ところでこの絵はがきでは保津川下りが写っています。明治時代には既に観光客相手の遊覧船があったとのことで、さてこの写真が撮影されたのはいつでしょう。

こちらも初代保津川橋梁。鉄骨の組み方で初代と判断しています。

くっきりした写真ではない上に着色しているので、ディテールがはっきりしません。ただ何となくタンクの蒸気機関車+小型客車に見えます。そうするとこの区間を1899年(明治32年)に開通させた「京都鉄道」の可能性が高まります。

とまあ私の歴史推理はここまで。勘では明治40年代頃ですが、、、。

こちらは名古屋の向野橋(こうやばし)。手近な撮り鉄ポイントとして知られていますが、何とこの橋は初代保津川橋梁。そんな縁で初代保津川橋梁の絵はがきを2枚集めたのですが、思わぬ所に転用され、今も現役とはなかなかしぶとい鉄橋です。

もう一点。この向野橋があるので、絵はがきが初代保津川橋梁と特定できています。そうっ、鉄骨の組み方が、遠目ではその違いが分かりにくいのですが、写真をトリミングするとはっきりと違いが分かります。

2020年10月03日 9時46分

名古屋市南図書館 伊勢湾台風資料室企画展

名古屋市南図書館にある伊勢湾台風資料室では今、企画展「伊勢湾台風と交通~なにが絶たれ、なにがつないだか」を開催中です。

https://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/topics_event/entries/20200927_01.html

伊勢湾台風時、名古屋市南区では1,417名の犠牲者を出しており、それゆえここ南図書館に伊勢湾台風資料室が置かれ、南区、名古屋市に限らず伊勢湾周辺の資料が広く集められています。(全国:死者4,764名、行方不明者213名)

今回の特別展はその中でも「交通」にまつわる写真の数々を公開しており、小規模ながら奥深い展示となっています。中でも近鉄が行った1067ミリから1435ミリへの改軌工事の写真は名古屋市在住の方が撮影されたもので、貴重な記録と感じました。

開催期間は今月15日(木)までで、休館日は月曜日です。

(私と伊勢湾台風)

私自身、伊勢湾台風では自宅(平屋)が床上浸水しており、その当時5歳だったにも関わらず、私を背負った父が腰まで水に浸かりながら避難したことは、今も記憶にあります。(私の人生にあり最初の記憶)

(追記)

上記開催期間について10月5日(月)まで「休館日は火曜日です。」と表記しておりました。

この件で拙ブログをご覧になった方から指摘を受けるまで私はミスに気付いておりませんでした。その方に感謝申し上げると共にお詫びして訂正いたします。

2020年09月12日 15時53分

名駅トレインビューホテルズ。

今年の3月20日、21日の2日間、セントレアのAichi Sky Expoで開催する予定だった「鉄道フェスタ in Aichi Sky Expo2020」。そこで仕掛けていた展示の一つが今、日の目を見ており、皆さんにも知って頂きたくUPします。

その名も「名駅トレインビューホテルズ」。(この写真は名古屋プリンスホテル スカイタワーから撮影)

名古屋駅界隈の幾つかのホテルでは、鉄道ファン向けにそれぞれの特色を生かした「トレインビュー」の宿泊プランを売り出しています。

それとこの「名駅トレインビューホテルズ」では何が違うかと言えば、3つのホテルが合同で3者3様の名古屋駅界隈の鉄道風景を紹介し、それぞれのホテル単独ではなく、名古屋駅界隈のホテル「群」の魅力を伝えようとしていること。全国にトレインビューのホテルは数あれど、名古屋駅を中心としたホテル群は鉄道ファンにとっては魅力的な存在だと思っています。競合他社という発想ではなく、協働で地域のホテルの存在感をUPするかなり珍しい取り組みではないでしょうか?

ではその3つのホテルとそれぞれのホテルから見える風景を紹介します。まずは「名鉄イン名古屋駅新幹線口」。

写真提供は仕掛け人の鉄道フォーラム/伊藤博康さんです。


南向きの部屋から撮影。

北向きの部屋から撮影。新幹線2列車と名鉄2列車が写っています。それにしても名鉄インから名鉄の庄内川橋梁が見え、狙えばこんな瞬間を捕らえることが出来るとは思ってもみませんでした。

続いて「名鉄グランドホテル」。

ここは眼下が名古屋駅。他のホテルが大俯瞰となればここは鉄道風景が身近です。しなの+あおなみ線+新幹線。

東海道新幹線の確認車。新幹線が走り出す前にこうして安全運行の可否を、毎日確認をしています。夏場はこうした風景も普通に撮影出来ます。ホテルに泊まれば、こうした保守車両との出会いも部屋から余裕で楽しめます。

3つ目のホテルは「名古屋プリンスホテル スカイタワー」。

西側の部屋であれば名古屋貨物ターミナル駅や関西本線を行く貨物列車との出会いもあります。

東側の部屋では新幹線が眼下。

またこのホテルはそもそもが高層階なので、夜景撮影も楽しみの一つです。

ここまではホテルの紹介ですが、ここからが今回の「名駅トレインビューホテルズ」の紹介となります。

実は今、旅行会社が「名駅トレインビューホテルズ」として1つのくくりで宿泊プランを提供しているのです。

※参考までに「リニア・鉄道館」の入場券付きです。

(名鉄観光のHP)

https://search.mwt.co.jp/mdom/?ParamEncoding=UTF-8&keyword=%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC&_ga=2.174003555.1578121501.1599404074-1604062607.1599299774

今は愛知県の「LOVEあいちキャンペーン~ワタシのダイスキで地域を元気に!~」(~10月31日)も相まってかなり値打ちに各ホテルに泊まれます。

このキャンペーンのキャッチフレーズにもなっている「愛知県民のみなさまへ~知らなかったダイスキに、会い行こう。~」を胸に、名古屋駅前のトレインビューホテルに足を運んで見ては如何でしょう?

さてここからは私の個人的な願い。

名古屋駅前の参加ホテルが増え、かつ「名駅トレインビューホテルズ」を扱う旅行会社が増えること。

それぞれのホテルにはそれぞれのトレインビューがあり、しかも泊まる部屋の方角で景色が変わります。名古屋の人もあまり知らないでしょうが、大都市の駅で、これほど色々なトレインビューが楽しめる所はかなりレアなのです。

2020年09月08日 23時16分

樽見鉄道、鉄印帳の旅(3)。

この日は休憩中の「プラレールラッピング」。今は内装もプラレールだそうです。

樽見鉄道本巣駅から徒歩15分弱の本巣市役所。

その駐車場の一角に岐阜バスの本巣市役所バス停があります。

さて大垣駅から15列車10:05発本巣駅行きを選んだ理由、それはここから11:18発JR岐阜駅行きのバスに乗るため。

それほど本数が多いわけではありませんが、今回の旅の選択肢にはなり得ました。

路線図は詳細を確認すると言うより、雰囲気で見てください。

このバスは40分ほどで名鉄岐阜、JR岐阜と結ばれており、所要時間で比べれば、樽見鉄道で大垣に出て、JRで岐阜に向かうのとその差はあまりありません。

(参考)

本巣駅11:09⇒11:38大垣駅。大垣駅11:41⇒11:52岐阜駅。つまり所要時間は43分。こちらは三角形の2辺になるので、致し方ありません。

こうして私はバスに乗り、JR岐阜駅へ。途中、幹線道路からすれ違い不能の市街地の細い道に入ったりで思ったよりも楽しめました。そのその昔、乗り潰しをしていた頃はこうした「鉄の抜け道」を各所で見つけては乗っていましたが、今回は久しぶりにそれを堪能した気分です。

皆さんも是非、各地のこうした「抜け道」を探してみて下さい。

2020年09月07日 16時20分

樽見鉄道、鉄印帳の旅(2)。

樽見鉄道本巣駅。貨物の発着があった時代を彷彿させる側線群があります。

樽見鉄道本巣駅。窓口で鉄印をもらうにはやはり時間がかかるので、その間に駅舎周りの撮影。

出入り口(というよりここは玄関と言いたい風情)にはアマビアがいます。

構内のベンチは昔ながらの木製。子どもの頃に見たのと変わらない風景がここにあります。今風の個別のベンチは機能的過ぎてちょっと何だか。

改札口も昭和の時代から時間が止まっています。

この独特の質感、重厚感も好ましい存在です。いやっ、別に現代を否定しているわけではありません。ただ使えるものは、そのまま大切に後世に残しても良いのではと思っているだけです。

2020年09月06日 16時20分

樽見鉄道、鉄印帳の旅(1)。

鉄印を求めての旅(行程)は、いろいろな選択肢があります。鉄印をもらえる駅に鉄道で直行し、鉄道で直帰するパターンもあれば、全線を乗る旅もあります。また鉄道に乗らず、乗車券のみ購入もあれば、「鉄の抜け道」的な旅を楽しみことも出来るでしょう。

今回の樽見鉄道/鉄印帳の旅はどちらかと言えば「鉄の抜け道」に近いパターンです。

名古屋駅を朝9:20発の特別快速大垣駅行きに乗車。新幹線を横目に東海道本線を一路北上し、9:51に大垣駅着。

大垣駅からは15列車10:05発本巣駅行きに乗車。この列車を選んだ理由はまた後日。

東大垣駅で上り16列車と交換。

美江寺駅 – 北方真桑駅間では高架化工事の真っ盛り。実は今年に入り、仕事で2度樽見鉄道さんを訪問しているのですが、2度とも車で、こうした高架化工事を行っているとは知りませんでした。

交差する県道の拡幅に合わせての工事との事ですが、一時はその命運が危ぶまれたこの鉄道も当分は安泰のようで、この景色を見てホッとしたというのが偽らざる心境です。

北方真桑駅。2006年まで貨物列車が走っていたので、地方の小駅ですが、線路は今の単行列車が主体の運行形態とは不似合いな長さです。

モレラ岐阜駅からは貸切状態。それまでは十数名の方が乗車されていました。そして本巣駅着10:34。

2020年09月05日 23時31分

鉄印帳、樽見鉄道の巻。

私の鉄印帳第4弾。樽見鉄道。

御朱印(鉄印)が1つずつ増えていくのは嬉しい。楽しい。さて次はどこに行こうかな?

2020年09月01日 23時48分

恵那と言えば栗菓子。

本日は恵那の余談です。

恵那・中津川エリアの秋の味覚と言えば栗のお菓子。中京テレビというか、私も何度か取材で栗菓子を取材をさせて頂いており、そうしたお店の一つに恵那川上屋があります。その恵那峡店の名物「栗一筋」を明知鉄道の撮影ついでに立ち寄り味わってきました。

まずは比較対象のための栗ソフト。

どどーんとその迫力に目が点。

見た目は栗そうめん。とことん栗を堪能できますが、「なるほど」という工夫があり、これだけの量のスイーツがペロリでいけてしまいます。

栗菓子の定番と言えば栗きんとんですが、それだけじゃない恵那の栗事情。

あっ、そういえば今回はテイクアウトにしています。店内での飲食は待ち時間が長いとの事でしたので、車の中で賞味した次第。

2020年08月31日 18時12分

明知鉄道と田んぼアート。

昨日(8月30日)の明知鉄道訪問の最大の目的。

山岡駅近くの田んぼアートの撮影。

前の写真では空を入れてみましたが、この写真はアップ。

それにしても「密」に近い状況下での撮影。恐らく30名近い方がこの展望台におられました。私が到着したのはこの列車の通過する直前の13時頃だったのですでにカメラを構えられる場所は限られ、これが精一杯でした。

でもこうして撮影出来ただけでOKです。因みに昨日UPした「麒麟がくる」ラッピング車はこの写真をトリミングしたものです。

この写真は昨年2019年7月13日撮影のもの。昨年、明智光秀ラッピング車で「令和」の田んぼアートを撮影したのに続き、2年連続で思い通りの記録を残すことができました。

そしてこの後は鉄印帳。

充実した1日を過ごしました。

ここからはおまけ。

東濃鉄道バスの「復刻塗装」バージョン?

後ろに見えるのがもともとの東濃鉄道のバスの色。名鉄グループのバスの色。

もっともこの復刻塗装こそ私にとっての東濃鉄道バスの原点だったりします。いつからこの色で走っているのでしょう?でも落ち着いた良い色だと思います。

参考までに「鐵道」であって「鉄道」ではありません。

2020年08月30日 17時38分

明知鉄道「麒麟がくる」ラッピング。

今日(8月30日)は明知鉄道「麒麟がくる」ラッピング車両を撮影すべく岐阜県恵那市へ。

狙いは恵那発12:25の急行700D(大正ロマン1号)。多分「麒麟がくる」ラッピングが来るだろうと思ったら、運良く捕らえることが出来ました。

撮影地までの道すがら、道の駅 「おばあちゃん市・山岡」で休憩。ここは巨大な水車が目印。でかい!の一言。

昼ご飯は山岡駅併設の「山岡駅かんてんかん」にて「かんてん御膳」。手前はところてん。

押し出す前のところてん。この作業をするのが何年ぶりか思い出せない。きっと10年以上は経っている。

さて「かんてん御膳」の味ですが、美味しい!の一言。膳の手前右側にあるラーメンも思わず「旨い!!!」と声が出た。ラーメン専門店とは比べるべくもありませんが、寒天とスープの味はバランスがよく、ここでの昼食にして良かった。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!