3月13日に、JR各社でダイヤ改正が行われます。

今回私が注目しているのがJR北海道。経営が厳しい中、駅の大量廃止が発表されました。
以下、JR北海道の発表をそのまま転載します。
■駅の廃止(全18駅)
*函館本線:伊納駅
*宗谷本線:南比布駅、北比布駅、東六線駅、北剣淵駅、下士別駅、北星駅、南美深駅、紋穂内駅、豊清水駅、安牛駅、上幌延駅、徳満駅
*石北本線:北日ノ出駅、将軍山駅、東雲駅、生野駅
*釧網本線:南斜里駅
■駅の無人化
*根室本線:音別駅
■自治体による維持管理に移行する駅
※ご利用の少ない18駅について、沿線自治体から駅管理のための費用や人的な提供をいただくこととなりました。
*宗谷本線:蘭留駅、塩狩駅、日進駅、智北駅、恩根内駅、天塩川温泉駅、咲来駅、筬島駅、佐久駅、歌内駅、問寒別駅、糠南駅、雄信内駅、南幌延駅、下沼駅、兜沼駅、抜海駅
*石北本線:瀬戸瀬駅
【宗谷本線/幌延町の場合】
幌延町内でもともとJR北海道から廃止の意向を告げられたのは
*下沼駅
*上幌延駅
*南幌延駅
*安牛駅
*雄信内駅
*糠南駅
*問寒別駅
の7駅でしたが、最終的に上幌延、安牛の2駅を廃止し、それ以外の駅については、町が維持管理をするということとなりました。
ところでここでいう駅の維持管理とはどんなことがあるのでしょう?
(参照:幌延町内における宗谷本線「極端に利用の少ない無人駅」に係る町方針について 幌延町役場)
3.自治体維持管理人的負担
自治体が維持管理した場合必要となる人的負担は次のとおりです。
‧人材確保:駅巡回、除雪‧除草、清掃要員等
‧施設管理:定期巡回、駅舎乗降場修繕等
7駅を存続した場合、年間で410万円の支出が見込まれ、流石に全駅存続は断念。それでも何とか廃止は安牛駅、上幌延駅の2駅にとどめ、5駅は存続することとしました。

宗谷本線安牛駅。貨車駅舎(車掌車駅舎)の如何にも北海道らしい駅。

1日あたりの乗車人員は1人以下。(参照:JR北海道ウェブサイト/地域交通を持続的に維持するために)
冬場の積雪時でも駅への道路は通行できるようになっていましたし、ホームも列車の乗降が出来るまで除雪されていました。これを見る限り、駅は利用者の有無とは関係なく、使用できる状態でなければならないようで、確かに維持管理費がそれ相応にかかると言うことはなるほど納得でした。
私の不見識を吐露しますが、人の利用がない「秘境駅」で、どうして維持管理費がかかるのかちゃんと理解していませんでした。上に書いた「3.自治体維持管理人的負担」にあるとおり、考えるまでもなく「荒れるに任せる」ことなど現役の駅ではありえないことなのです。