2019年12月06日 17時05分

ナムトク線(4)クウェー川鉄橋。

タイ国鉄/ナムトク線にもう暫くお付き合いください。

平日は1日3往復のナムトク線。バンコクから往復するのはその内2往復。のんびりした風景の中をひた走ります。

もっともそんな日本風に言えば超閑散路線ではあるものの、クウェー川鉄橋/The Bridge Over River Kwai、アルヒル桟道橋/Tham Kra Sae Bridgeという世界的な観光地/目玉商品を持ち、それもあって超豪華列車として知られているかのイースタン&オリエンタル・エクスプレスも乗り入れる路線で、線路の整備は行き届いている印象です。

この日乗っているのは第二次世界大戦中、日本軍が敷設した泰緬鉄道。これから渡るクウェー川に架けられた橋は、映画「戦場に架ける橋」の舞台となっています。戦後、修復されましたが、アーチ部分はオリジナルで当時の面影を残しており、またその橋は対岸まで渡ることができ、途中には列車通過時に待避できる場所もあって、それが目当ての観光客が世界中から集まっているのです。

橋を渡る前にある駅には建設当時に頑張ったC56が静態保存中。

橋を渡る列車に乗り込む観光客。

橋を渡り、列車の到着を待ち続けていたであろう観光客。

まあよくやるなあというのが感想。ところで橋を渡り終えたところにあるサパン・クエ・ヤイ/Saphan Kwae Yai/สะพานแควใหญ่駅で観光客多数下車。

2019年12月05日 19時59分

今月のVoicy「野月・南田のエアトレインch.」のゲストは藤冨郷さん。

12月のインターネットラジオVoicy「野月・南田のエアトレインch.」はゲストあり。

気象予報士の藤富郷さん。現在、日本テレビ系で放送中の「スッキリ」の木・金担当で出演中です。

藤冨さんは大の鉄道ファン。主なジャンルとしては模型鉄。

この日、藤冨さんが録音会場に持ち込んできたのは…。

決して意外なものではないのですが、、、。

Voicy「野月・南田のエアトレインch.」でお聴きください。

2019年12月04日 21時36分

あつまれ子鉄!日本の鉄道路線図スーパーガイド。

ナツメ社から「あつまれ子鉄!日本の鉄道路線図スーパーガイド」が出版されました。

まず内容はこどもたちを対象にした一冊であることは間違いありません。車両の解説なども子供の視点で分かり易く書かれています。

また路線図はディフォルメされていない実際の縮尺の地図となっています。これもポイントです。

駅名を含め、全ての漢字にルビが振ってあります。これで難読駅名を捜すのも良いかもしれません。逆に考えれば「駅名の読み方ってどうだったっけ?」とかを地図から調べることが出来ます。

ところでこの地図の矢印の部分をよく見て下さい。

つくばエクスプレスの線の形が途中で変わっています。これは交流と直流の違いを表しており、結構芸が細かい。これまでありそうで見たことがない直流・交流の種別が一目で分かる地図。

開通したばかりの相鉄新横浜線~東海道貨物線区間もちゃんとあります。しかも羽沢横浜国大駅を境に色が変わっていて、この駅でJRと私鉄が1本に繋がったことが確認できます。

保線車両の解説記事もあり、これが短い文章ながら意外と分かり易い。

ところでこの本の監修はSUPER BELL”Zの車掌DJ野月貴弘さん。中京テレビ製作のインターネットラジオVoicyの番組「野月・南田のエアトレインch.」のパーソナリティーでもあります。

ということは、これまで書いてきた内容紹介のような真っ当なモノだけでは終わりません。大きなおともだちの突っ込みどころがあったりして隅から隅まで目が離せません。

というような話を「野月・南田のエアトレインch.」でして盛り上がりました。

「野月・南田のエアトレインch.」https://voicy.jp/channel/798

2019年12月02日 20時59分

東京高楼巡り(2)世界貿易センタービル。

世界貿易センタービル。東京浜松町のシンボルというより、私たち世代にとっては日本のシンボルの一つと言ってもあながち大袈裟ではないと思います。何せ短期間とは言え、日本で一番の高層ビルでした。そんな世界貿易センタービルも2年後には解体が始まる予定。ということで今日は一足早いレクイエム。

40階展望台から見た(今回撮影出来た)もっとも浜松町らしい(と、私が思っている)風景。シニア料金で500円の価値あり。

これで東海道線と山手線の電車がいればというのは欲が深すぎる。

ビルと紅葉とゆりかもめ。株式会社ゆりかもめの東京臨海新交通臨海線というのが正式名称であると今回、初めて知りました。「ゆりかもめ」って、最初は愛称だったはず。名古屋なら名古屋臨海高速鉄道株式会社が「あおなみ線株式会社」に名前を変えるようなものでしょう。

摩天楼から見たゆりかもめですが、海を背景に出来るところは意外なほど限られます。

モノレールのある風景。東京モノレールに名鉄が出資していた時代があったなんて知っているのは、亡霊のような高齢者の印。

2019年12月01日 19時55分

東京高楼巡り(1)北とぴあの展望ホール。

東京都北区のシンボル、北とぴあ。その最上階17階には展望ロビーがあり、東京の鉄道愛好家の間では俯瞰撮影の名所として知られた存在です。京浜東北線王子駅下車徒歩数分と言う立地と入場無料ということもあって鉄道写真に限らず風景写真などを撮影する方も多いと聞いています。

11月29日(金)朝8:59。まずは2列車の行き違い。

空を入れてみました。この日は快晴!北とぴあから北方向を望めばこんな感じの風景が広がっています。

一方こちらは南側。逆光ということもあって絵は沈んだ感じで写っています。列車の運転台のガラスにあたった陽の光がかすかにカメラに届いており、それがあってここに列車がいることが分かります。

新幹線、在来線とに本数が多いので次から次へと撮影できます。

ところでここでは都電の俯瞰ショットも撮影できます。ただ思うような感じではなかなか撮影できず、失敗例も含め今回ここで紹介できそうな写真は撮れませんでした。

東京に出かけたら一度は訪れることをお勧めします。

2019年11月30日 21時45分

ナムトク線(3)列車が混んでいたので。

ノンプラドゥク・ジャンクション/Nong Pla Duk Junction/ชุมทางหนองปลาดุก駅。

この駅の側線にDD51がいると聞いていましたが、、、いました。DD51 1137のナンバーが確認できました。ただもう一両いるはずなのですが…。

ノンプラドゥク・ジャンクションは南本線とナムトク線、スパンブリー線の分岐駅。10:11.ここで南本線のプラチュアップキーリーカンPrachuap Khiri Khan/ประจวบคีรีขันธ์駅発のトンブリ行きが我が列車の到着を待っていました。緑色の旗を機関士が持っていたので直ぐの出発のようです。

因みに写真の列車の出発は定刻ならば9:23。一方我がナムトク行きの列車は9:22。遅れはともかく、本来この駅で交換の列車同士。どんな運転整理をしているのかが知りたい。

ところでこトンブリ発ナムトク行きの車内では、この駅を出てからあまり写真を撮っていません。

途中のカンチャナブリ/Kanchanaburi/กาญจนบุรี駅を出てやっと写真を撮れるようになりました。

私が乗っていた客車内はこんな感じ。左側のブロックは6人掛け、右側のブロックは4人掛けのボックスシートで、分かる人には分かる比較ですが、キハ10形の座席よりもかなり狭いと思う。このシートの6人掛けの左端(窓側)に座っていたのですが、トンブリを出た時はさほどでは無かったものの途中からほぼ満席で、私の座っていたボックスは定員の6人が座っており、1人当たりの占有面積があまりに少ない状況でカメラを出して構え続けるというのは憚られ、やむを得ずひたすら車窓の景色を見ていました。またノンプラドゥク・ジャンクション駅を出てからは雨も降りだし、透明とは言い難い窓越しでの撮影は今一ですし、それ以上に雨の最中に窓を開けて撮影すると言うのは、あまりに他の乗客の方の迷惑になると思い遠慮した次第です。

2019年11月29日 22時27分

ナムトク線(2)ナコンパトム駅。

ナムトク行きの列車はナコンパトム/Nakhon Pathom/นครปฐม駅に15分遅れで到着。(定刻では8:57、実際には9:12)

定刻ならばこの駅の出発は9:02。しかしこの駅で、ナムトク行きは歩みを止めました。バンコクからここまでは複線なのですが、ここナコンパトム駅からは単線のため対向列車との交換待ちです。

おっと説明不足でしたがナムトク行きの列車はトンブリ駅を出て3駅目のタリンチャン駅からタイ国鉄のメインルートの一つである南本線に入り、今停車中のナコンパトム駅を通りノンプラドゥク・ジャンクション/Nong Pla Duk Junction/ชุมทางหนองปลาดุกから支線であるナムトク線に入ります。

 

まずは9:24にタイ南部のスンガイコーロック/Sungai Kolok/สุไหงโก-ลก駅始発の夜行(急行)列車を見送り。(定刻では7:44発)

この列車は始発駅を11:30発で定刻でのクルンテープ駅到着は9:15。タイの最長距離を走る列車の一つで、始発からこの列車に乗った方は、この日はほぼ24時間乗っていることになります。

ところでこの列車はスンガイコーロック発は間違いないのですが、この列車のあとに同駅始発の夜行(特急)列車が設定されており、その列車は定刻ならば8:42にここナコンパトム駅を出るのですが、一応列車編成から見て推理をしています。

9:31。行き先表示を確認できず。

9:39。定刻ならば9:22発の気動車特急スラタニー/Surat Thani/บ้านส้อง行きに先を譲ります。

そして9:49、37分停車した列車はおもむろに出発しました。

2019年11月28日 11時48分

ナムトク線(1)トンブリ駅。

2019年11月2日(土)のタイ国鉄旅はナムトク線。

バンコク市内のターミナルであるトンブリ/Thon Buri/ธนบุรี駅からの乗車。バンコク市内から行くには1日2往復だけの列車に乗らなければならず、なかなか手強い路線です。

トンブリ駅。ここを7:50に出る列車に乗るべく7:30に到着。クルンテープ駅からタクシーで来ました。公共の交通機関で来るには、路線バスか船を使う必要があり、一方でこの日が土曜日だったので、渋滞もあまり心配ないだろうと思ったからです.

トンブリ駅の駅名標。トンブリ駅は、かつてあった場所から移転したとは聞いていましたが、「バンコク・ノーイ」駅はかつてのここの場所にあった駅名なのでしょうか?

一見、客車列車の出発風景に見えますが、実のところは側線に停まっていた客車が動き始めたところです。恐らくこれが目的の列車。

思ったよりも長い編成。短編成の気動車に乗るよりはテンションが上がるというと気動車の神様に叱られそう。

ホームの屋根のある所には観光客を思しき人が多く、ゆったり座れない可能性もあってホームの端っこにやってきました。列車は私の勝手な予想に反し堂々の10両編成で、この位置でも余裕で乗れる場所。

そして定刻に出発。

2019年11月27日 22時06分

メークロン線(11)ロットゥーに乗ってバンコクに戻るの巻。

2019年11月1日(金)、メークロン線の旅は終了。当初はメークロン発15:30のバンレ-ム行き最終列車で来た道と同じルートで帰るつもりだったのですが、見るべきものは全て見た感じで満足したので、別の手段で帰ることにしました。

何でかって言えば、たまたま地図アプリを見ていたらメークロン駅から南に行ったところに「バス停」のマークがあり、それをクリックしたら『Mae Klong Van Station』と出てきました。確かガイドブックにミニバス/ロットゥーがバンコクとメークロンを結んでいるという記事があったのを思い出し、駄目元でそこに行ってみました。

駅前からの通りを左に回り、確かこの辺りと思いつつ歩いて行く。

ありました。ロットゥーの乗り場。

バンコクの国鉄クルンテープ駅の方面に行きたいと言ったら、この車に乗れと言われて素直に乗車。出発時間を確認したら12:45とのことで15分の待ち時間。往路は23バーツで来た町から60バーツ払って戻ります。(全て翻訳アプリでの会話です)

にしてもロットゥーにダイヤがあるとは知りませんでした。

お客さんは12人まで乗れますが、何と満席での運行でした。

さて出発してから1時間20分、14:05に降ろしてもらったのはBTS(スカイトレイン)のウターカート/Wutthakat/วุฒากาศ駅。

そもそもメークロンとバンコクを結ぶロットゥーは、バンコクの数か所を起終点にしているようで、もっとも私が乗った車が本来はバンコクのどこが終点かは知らずに乗っていました。ただ分かっていたのはクルンテープ駅(フアランポーン駅)には行かないだろうという事位。ということで運転手さんとの相談で、BTS(鉄道の駅と言う意味)の駅ならばOKということで、先に書いた通りウターカート駅で降ろしてもらいました。ただロットゥーに乗った段階では、タクシーかバスでBTSかMRTの駅、もしくはホテルに向かう事になるであろうと思っていました。運転手さんには大感謝です。

2019年11月26日 21時41分

メークロン線(10)昼食は駅構内のお店で。

お約束の風景を撮影。ほんの20分前には鈴なりの人だかりだったのが、折り返しの列車では意外なほど少なくある意味拍子抜け。

観光ガイドブックやテレビなどで何度も見ている野菜の上を走る列車。やはり本物の迫力は流石です。タイに来たら一度は見ておくと語り草になります。

昼食はご飯の上に鶏肉を乗せた丼風。この店の唯一のメニュー。本当は調味料が置いてあってそれを付けて好みの味に仕立てるスタイルのようでしたが、取り返しがつかない事態も予想され、そのまま頂きました。たしか60バーツ。味はどうですか?と聞かれれば、「私の口には合います」と答えておきます。今回の旅で、地元の屋台や食堂でも何度か食べましたが、値段も値段ですから「うっ!美味い」と声が出るものは特になかったものの、単に「うっ!」と思わず声が出てしまうようなものには出会いませんでした。ミャンマーもそうですし、ベトナム、カンボジア、タイとこの辺りの国々の食事は私は体質的に楽しめるようです。

線路の見えるこんな場所での食事。観光客がいなければ穏やかな時間がゆっくりと流れています。

さてお腹も膨れてバンコクに戻ろう。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!