「ナゴヤドーム公式戦、試合前恒例の『スピードボールコンテスト』、挑戦者がマウンドへ向かいます!」
「この日(6月21日)は名古屋のイケメンテレビ局員七人による対抗戦。おぉっと!速球自慢の挑戦者の中に、長髪の男がスタンバイしているゾ!」
「自慢の髪をかき上げ、若干緊張の面持ちであります」
「いよいよ、長髪男の投球です」
「帽子を取って礼儀正しさをアピールしています」
「おぉっと!帽子を投げ捨てた!」
「第一球!」
「別角度から!」
「投げた!」
「77キロ。不本意な数字です」
「二球目を・・・。おや?髪に手をかけたぞ!」
「おぉっと!?」
「あぁっと!」
「5時間前、中京テレビのメイク室では極秘プロジェクトが始まっていました。おぉっと!アイラインで・・・」
「メイクさんは四人がかりだぁ!」
「おなじみのドラゴンズのマークが!完璧な仕上がりであります!」
「そして5時間後、神聖なマウンドで今!カツラを・・・」
「外したぁ!」
「ナゴヤドーム自慢の巨大ビジョンは挑戦者紹介から」
「こうなったぁー!」
「マスク越しの三輪ブルペン捕手の目が笑っているぞ!第二球!」
「すっぽ抜けたぁ!暴投ッ!」
「任務終了!」
「ドアラからも・・・」
「大島選手からも冷たい視線が!」
「入場時とは別人と化した男が微妙な笑顔で帰っていくぞ!」
「スピード認定証授与式でまた被ったぁ!」
「各局の皆さんとの記念写撮影でまた取ったぁ!それではこの辺で失礼します!」
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