2010年05月12日 18時34分

三重県紀和町紀州鉱山 惣房駅

鉱山鉄道人車が惣房駅到着です。

写真では分かりにくいですが、
パンタグラフはトンネル内では低く、
外に出ると高くなっていました。
パンタを揺らしながら“にょきにょき”と
伸びていく様はユーモラスでさえありました。

この鉄道は、ほとんど全線がトンネルで
駅のある部分と他にほんの一部が
地上に顔を出しているのみ。

因みに人車に電灯の類は無く、
トンネルを走っている間は真っ暗。
また車内は極端に狭いこともあり
体を七重八重に折りたたんで小さくし
乗車中はただひたすら『押し黙って我慢』という
状況でした。
トンネルでの唯一の灯りは、
電気機関車のほの暗いヘッドライトだけですが
それも人車内に届くことはありません。
もう一つ、とにかく走行音がデカい!
車内で隣の人との会話ですら
相当に困難だったことを思い出しました。

このままトンネルの中で列車が止まり
「一生出られないのでは?」という
恐怖と戦った数10分間でした。

2010年05月12日 9時00分

飯田線 秘境駅の旅・千代駅

「飯田線秘境6駅探訪の旅」は
秘境駅ランキング第13位の「金野」駅に
10分停車した後、2分かけて
同じく第38位の「千代」駅に
14:48に到着しました。
「千代」駅は、写真の通り
山間(やまあい)の小さな駅。
“山郷”(やまさと)ではなく、
山間の方がしっくりくる感じです。

正直、人のあふれた秘境駅の姿には
複雑な気持ちにならざるを得ませんでしたが
このようなツアーでも無い限り
私は多分、「秘境駅」を目指すことは
無かったと断言できます。

個人的には、できればトロッコ列車で
なおかつ秘境駅の停車時間をもう少しとり、
ツアー参加者がせめて100人未満であれば
本来の『秘境駅』を楽しめたのではと思いますが、
それはそれで採算面で難しいかも…。

まあでも、全体的には楽しめたツアーでした。
最後に「秘境駅」という
鉄道趣味のジャンルを切り開いた
牛山隆信氏に敬意を表します。

「飯田線秘境6駅探訪の旅」完



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!