2019年12月12日 10時52分

スパンブリー線(2)単線並列。

バンコク/クルンテープ駅出発後、乗務員の方が一番後ろの貫通扉を撮影用に開けてくれました。もっとも私の両脇に乗務員の方がおられ安全は確保されています。

クルンテープ駅を出発し、しばらく北上したところにあるバンス―駅界隈では、現在ASEAN最大の鉄道輸送拠点となるバンス―中央駅の整備中です。日本で例えるならば東京駅を一から作っているという感じで、私の印象では、何せ鉄道の巨大新駅を日本で見たことがないので、どちらかと言えば新空港の建設現場と言った感じです。

この駅の整備は国際協力機構(JICA)が策定したマスタープランに基づいているとの記事を読みましたが、これが出来るとタイの鉄道が大きく変わることになるのは間違いなさそうです。

整備された複線の軌道を快適に飛ばす列車がスピードを落とし、渡線を通り、日本風に言えば対向の線に入ります。

タイの複線は単線並列で、2線は上り、下りとなっておらずどちらも通ることが出来ます。ヨーロッパでは割と一般的であり、台湾の鉄道も同様です。そういった意味では「複線」と言う言い方は誤用と言われるかも知れません。

どちらにしても日本の鉄道に慣れている身としてはある意味、ビックリ。なおかつ前日乗ったナムトク線の列車は、この同じ線路を走っているのですが、その時は普通に上下線を走っており、どういう線路の使い分けをしているかがよく分かりません。

9:06、ナコンパトム駅到着。所定より9分遅れていますが、それはさして問題無し。

これは前日乗ったナムトク線のサボ。ここナコンパトムは8:57着、9:02発なのでほぼオンタイム。

ナムトク行きが左側の客車で、右に停まっている気動車が我が貸切列車。

2019年12月11日 18時33分

スパンブリー線(1)バンコク/クルンテープ駅。

2019年11月3日(日)、今回のタイへの旅の目的であり、これが無かったらタイに来なかったかも知れない大イベントの日。

朝7時にクルンテープ駅集合。ウェルカム!!!

駅では次々と到着する夜行列車から降ろされたシーツ類の片付け作業が行われていました。日本では夜行列車全盛時代であっても、東京駅や上野駅でこうした風景を見た記憶がないのでとても新鮮。

荷物を運ぶフォークリフト。合っているかどうかは分かりませんが、多分食堂車に積み込む食材。

発着する列車への給水。車庫ではなく駅で行っているんですね。

これがこの日のお供。

先頭車では展望ビデオを撮影する準備をしています。

さてこの日の鉄旅は貸切列車で出発。これからスパンブリ―線を目指します。

(スパンブリー線とは?)

バンコク/クルンテープ駅から80キロの南本線ノンプラドゥック・ジャンクション/Nong Pla Duk Junction/ชุมทางหนองปลาดุก駅から分岐する支線で終点はスパンブリ―駅。(クルンテープ駅から157.65キロ)

走る列車はクルンテープ駅発16:40、スパンブリ―駅着20:04

スパンブリ―駅発4:30、クルンテープ駅着8:05

以上の1日1往復のみで、スパンブリ―駅が市街地から離れている上に公共の交通機関もなく、しかも乗降客がほぼいないそうで、駅員さんと乗務員さんがいる駅舎だけが人の気配がある場所とのこと。そこから町まで延々と歩くにしても、列車に乗って来たもしくは列車に乗るにしても街路灯の無い道を歩くのは冒険以外の何者でもありません。

ということでタイ国鉄の「乗り鉄」にとっては、バンコクとの直通列車があるにも関わらず、もっとも難易度が高い路線として知られています。かくいう私もタイ国鉄はこれまで一回も乗ったことが無いにも関わらず、書籍等でその存在を知っていました。

もっともそれでもチャンレンジした日本人がいるのはある意味、凄いとしか言えません。

さてそこで今回の冒険(鉄旅)ですが、そんなスパンブリ―線を貸切列車で乗ってしまおう!という企画で、その臨時列車をタイ国鉄に走らせてもらうべく奔走し、了解を取り付けた方が経費を賄うべく参加者を募り、その輪が広がった先の私に情報が届き、二つ返事で参加をさせて下さいとお願いしたのです。

かくして7:40、貸切列車はクルンテープ駅を出発。展望ビデオの撮影は、ある意味貸切だから実現したと聞きました。

2019年12月10日 16時15分

バンコクのエスカレーター。

バンコクの鉄道駅にあるエスカレーター。派手な貼り物あり。

歩くな、走るな、手すりに摑まれ!

昨今の日本と同様の表記ですが、何せ目立つ。これと同内容でデザインの違うポスターも至る所で目にしており、エスカレーターの乗り方の啓蒙活動を進めているようです。

ドリアンの持ち込み禁止。これは納得。かつてドリアンを食べたことがあるのですが、匂いと味は別物というのが私の記憶。もっともどんな味だったかを思い出せない。

ところで11月2日はナムトク線乗車後に40人の宴会に出かけています。バンコクでも有名な日本式の居酒屋さんということで料理のメニューは日本と同じ。

まずは刺身の盛り合わせからスタート。

料金は全般的に日本の居酒屋さんよりも同等もしくはちょいと高めで、ということはタイの物価からすればかなり高い食事代となるのですが、それでもこのレベルの味が楽しめるのは凄いと思う。大根だってちゃんと出汁をとっていると思われる味。

タイでロングステイとかを真剣に考えてしまった。いやっ、冗談です。

〆の焼き鳥丼。宴会場も違和感なく、名古屋のいつもの居酒屋さん気分。日系企業やタイ在住の日本人の方が主に使われる店とのことで、バンコク市内には他にもこうした居酒屋さんがあるそうです。

両替したタイバーツのかなりの部分が消えましたが、注文時に日本語が通じるのである意味納得。

2019年12月09日 16時14分

ナムトク線(7)トゥクトゥク体験。

ところで列車に乗っていればゴミは出る。長距離列車であれば猶更です。で、ナムトク線では連結部にゴミ袋が置いてありました。これは他の列車でも見たことがあるので、タイのスタンダードの様です。またトイレの掃除ですが、この列車が遅れていたからかどうかは分かりませんが、ナムトク駅出発後に乗務されていた方が一つ一つ丁寧にされていました。

どこの国とは言いませんが清潔ではない列車内のトイレを使った経験もままあるので、今のタイの列車内は気持ち良く過ごすことが出来ます。

さて帰路のアルヒル桟道橋を過ぎ、クウェー川鉄橋を渡ったのは15時過ぎ。約30分遅れですが、この人たちはいつからここにいたのでしょう?何せこの場所で列車の通過を体感するのがここの“売り”だったりするものですから。

往路で気になった観光トロッコ列車(?)。カンチャナブリ駅の側線にいたのですが、普段使われているのでしょうか?

17:42、終点のトンブリ駅到着。何と2分遅れ。途中駅では時刻表と見比べていたのですが、遅れはどんどん回復し、正直嘘だろうと思っていた次第。26分もまきました。確かに単線区間でもLuk Kaeで交換予定の列車は相手を待たせていたし、複線区間に入ってからの飛ばしっぷりはなかなかのものでした。

引き上げていく列車を見送り。とか余裕で撮影し、旅情に浸っているうちに駅前にいたタクシー、トゥクトゥクはどんどん減っていった。

駅前に残っていたトゥクトゥクの運転手さんと料金交渉。ホテルに最寄りのクルンテープ駅までツーハンドレッドからスタートして最終的に150バーツで決着。

タイ在住の方にお聞きしたら、ほぼ地元料金だとのことでした。因みにタクシーよりもトゥクトゥクの方が料金は高目とのこと。やはり便利で小回りがきき、気軽に乗ることが出来るからでしょうか?なおここでの交渉は翻訳機は使っていません。英語で数字を並べ、以上でOKでした。

20分少々でクルンテープ駅到着。オジサンとお別れ。ちゃんと料金交渉し、その料金ピッタリのお金を持っていたことも気持ちよく乗れた理由かもしれません。

ところで…。海外でのタクシー利用で全く問題の無い国もあれば、それなりにある国もあります。もう20年近く前ですが仕事で行った某国で、往路と復路で全く同じ道を通りながら料金が違うという経験もしています。メーターが上がるスピード感が違ったので途中で気が付いたのですが、まあその差はある意味許容範囲内だったものの何かと注意していてもそれなりにいろいろあるのが海外です。

2019年12月08日 23時36分

ナムトク線(6)ロングシートの長距離鈍行。

古びた客車の窓に何やら模様あり。タイ国鉄のマークの様です。こうしたさりげなくする自己主張は素晴らしいと思います。

ナムトク線の終点、ナムトク駅に着いたのは13:15。定刻よりも40分遅れ。そして折り返しの定刻での発車時間は12:55ですでにその時間は過ぎている。そこで気になるのが実際の出発時間。で、翻訳ソフトを使って車掌さんに確認したら、何と5分後とのこと。

取り敢えず機回しを撮影し、いや別に撮影しなくても問題は無いのですが、体が反射的に動いている。そして駅舎で乗車券の購入。車内発券も出来そうだったのですが、やはり駅での購入が基本だろうと思ったので…。

そして時間がどんどん無くなっていく。

時間はなくとも最低限度の写真は撮る!これが13:22。

そして車内に入ったところで出発の鐘が鳴らされた。これが13:23。

折り返し時間が5分という事はありませんでしたが、それでも列車の遅れを10分取り戻しました。

戻りの列車はそこそこの乗車率で、クロスシートの車両はどのボックスにも人がいたので私はロングシートを選択。定刻でも4時間45分という時間をこれで移動かと思ったら少々気分が滅入りました。ところで長距離ロングシートの旅としては2010年12月6日に、奥羽本線の1664M「大鰐温泉」発15:06。「秋田」着17:25に乗って以来。その時は701系で、今回はそれよりは相当に味わいの深い列車なのが救い。

とか悠長に構えて老いられたのはほんの一瞬でした。

突然雨が降り出し、まあそれは天気予報通りではあったのですが、窓ガラスが割れ、それが原因で出来たと思われる隙間から容赦なく水しぶきが車内に入り込みます。

早々に避難。

2019年12月07日 19時45分

ナムトク線(5)アルヒル桟道橋。

アルヒル桟道橋とは?

クウェー・ノイ川に沿って岩壁すれすれに作られた全長約300mのS字カーブの木造橋。安全に渡るために、列車はこの橋にさしかかると時速5kmまでスピードを落とします。窓からは、敷設時に日本軍が爆破したでこぼこの岩壁、反対側からは、ゆるやかに流れるクウェー・ノイ川が見下ろせます。

以上、タイ国政府観光庁公式サイトから転載。

クウェー川鉄橋を渡ると暫くこんな感じの風景が続きます。

車内でバナナの葉?に包まれた何かを買った。

手のひらサイズの可愛らしい軽食。味はビーフンみたいですが、見た目はしらたき。

2つの違いは具。意外と美味しく、あっという間の完食。ただ2つ合わせてもご飯茶碗に1杯分にも足りない。きっと。

クラサエ橋/ Tham Krasae Bridge駅から観光客乗車。再び車内に乗客の姿現る。

12:36、木で出来た橋を走る。時速は多分、ほんの数キロ。

こちらは帰路での撮影。こちらの方が木で出来ていることが分かり易いかも。橋と言っても川を渡る訳ではありません。崖っぷちにへばりつくように木組みの構造物が作られ、そこに線路が敷かれているのです。

謂わば渡らずの橋。飯田線の第6水窪川橋梁は対岸には渡りませんが、川の流れを越えはします。しかしここはそれすらありません。

それにしてもバンコク/トンブリ駅を出て170キロ余。40分遅れで既に4時間半乗車。乗り鉄って何だろうと珍しく思ってしまった。

終着駅まであと残すところ40分。というかまだ40分もある。実は終点のナムトク駅の折り返し出発時間は12:55。そのタイムリミットにそもそもこの列車の到着が間に合うことが無いのは理解できるものの、定刻ならば20分ほどあった現地を楽しむ時間は一体どうなるのだろう?

遠く海外の地に来て、5時間以上も普通列車に揺られ、着いた駅に何分いられるかが見当もつかない。かといって1本列車を遅らせればその列車はバンコクまでの途中駅止まり。本日中には帰れない。鉄の抜け道となるバスは(乗り継げば)ありそうだけど、バンコクに直通で走る路線は探してみたけど見つからなかった。

まあ腹をくくってここはこの状況を楽しもうと思ったものの天気も下り坂。何だか思考に一貫性というか脈絡がどんどんなくなっていく。ケセラセラ、なんくるないさーしか選択肢はないのに、いつもならそうなるのに何故か今回は珍しくそうならなかったのは今考えても不思議。

2019年12月06日 17時05分

ナムトク線(4)クウェー川鉄橋。

タイ国鉄/ナムトク線にもう暫くお付き合いください。

平日は1日3往復のナムトク線。バンコクから往復するのはその内2往復。のんびりした風景の中をひた走ります。

もっともそんな日本風に言えば超閑散路線ではあるものの、クウェー川鉄橋/The Bridge Over River Kwai、アルヒル桟道橋/Tham Kra Sae Bridgeという世界的な観光地/目玉商品を持ち、それもあって超豪華列車として知られているかのイースタン&オリエンタル・エクスプレスも乗り入れる路線で、線路の整備は行き届いている印象です。

この日乗っているのは第二次世界大戦中、日本軍が敷設した泰緬鉄道。これから渡るクウェー川に架けられた橋は、映画「戦場に架ける橋」の舞台となっています。戦後、修復されましたが、アーチ部分はオリジナルで当時の面影を残しており、またその橋は対岸まで渡ることができ、途中には列車通過時に待避できる場所もあって、それが目当ての観光客が世界中から集まっているのです。

橋を渡る前にある駅には建設当時に頑張ったC56が静態保存中。

橋を渡る列車に乗り込む観光客。

橋を渡り、列車の到着を待ち続けていたであろう観光客。

まあよくやるなあというのが感想。ところで橋を渡り終えたところにあるサパン・クエ・ヤイ/Saphan Kwae Yai/สะพานแควใหญ่駅で観光客多数下車。

2019年12月05日 19時59分

今月のVoicy「野月・南田のエアトレインch.」のゲストは藤冨郷さん。

12月のインターネットラジオVoicy「野月・南田のエアトレインch.」はゲストあり。

気象予報士の藤富郷さん。現在、日本テレビ系で放送中の「スッキリ」の木・金担当で出演中です。

藤冨さんは大の鉄道ファン。主なジャンルとしては模型鉄。

この日、藤冨さんが録音会場に持ち込んできたのは…。

決して意外なものではないのですが、、、。

Voicy「野月・南田のエアトレインch.」でお聴きください。

2019年12月04日 21時36分

あつまれ子鉄!日本の鉄道路線図スーパーガイド。

ナツメ社から「あつまれ子鉄!日本の鉄道路線図スーパーガイド」が出版されました。

まず内容はこどもたちを対象にした一冊であることは間違いありません。車両の解説なども子供の視点で分かり易く書かれています。

また路線図はディフォルメされていない実際の縮尺の地図となっています。これもポイントです。

駅名を含め、全ての漢字にルビが振ってあります。これで難読駅名を捜すのも良いかもしれません。逆に考えれば「駅名の読み方ってどうだったっけ?」とかを地図から調べることが出来ます。

ところでこの地図の矢印の部分をよく見て下さい。

つくばエクスプレスの線の形が途中で変わっています。これは交流と直流の違いを表しており、結構芸が細かい。これまでありそうで見たことがない直流・交流の種別が一目で分かる地図。

開通したばかりの相鉄新横浜線~東海道貨物線区間もちゃんとあります。しかも羽沢横浜国大駅を境に色が変わっていて、この駅でJRと私鉄が1本に繋がったことが確認できます。

保線車両の解説記事もあり、これが短い文章ながら意外と分かり易い。

ところでこの本の監修はSUPER BELL”Zの車掌DJ野月貴弘さん。中京テレビ製作のインターネットラジオVoicyの番組「野月・南田のエアトレインch.」のパーソナリティーでもあります。

ということは、これまで書いてきた内容紹介のような真っ当なモノだけでは終わりません。大きなおともだちの突っ込みどころがあったりして隅から隅まで目が離せません。

というような話を「野月・南田のエアトレインch.」でして盛り上がりました。

「野月・南田のエアトレインch.」https://voicy.jp/channel/798

2019年12月02日 20時59分

東京高楼巡り(2)世界貿易センタービル。

世界貿易センタービル。東京浜松町のシンボルというより、私たち世代にとっては日本のシンボルの一つと言ってもあながち大袈裟ではないと思います。何せ短期間とは言え、日本で一番の高層ビルでした。そんな世界貿易センタービルも2年後には解体が始まる予定。ということで今日は一足早いレクイエム。

40階展望台から見た(今回撮影出来た)もっとも浜松町らしい(と、私が思っている)風景。シニア料金で500円の価値あり。

これで東海道線と山手線の電車がいればというのは欲が深すぎる。

ビルと紅葉とゆりかもめ。株式会社ゆりかもめの東京臨海新交通臨海線というのが正式名称であると今回、初めて知りました。「ゆりかもめ」って、最初は愛称だったはず。名古屋なら名古屋臨海高速鉄道株式会社が「あおなみ線株式会社」に名前を変えるようなものでしょう。

摩天楼から見たゆりかもめですが、海を背景に出来るところは意外なほど限られます。

モノレールのある風景。東京モノレールに名鉄が出資していた時代があったなんて知っているのは、亡霊のような高齢者の印。



ADVERTISEMENT

カレンダー

2019年12月
« 11月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!