2010年05月12日 18時34分

三重県紀和町紀州鉱山 惣房駅

鉱山鉄道人車が惣房駅到着です。

写真では分かりにくいですが、
パンタグラフはトンネル内では低く、
外に出ると高くなっていました。
パンタを揺らしながら“にょきにょき”と
伸びていく様はユーモラスでさえありました。

この鉄道は、ほとんど全線がトンネルで
駅のある部分と他にほんの一部が
地上に顔を出しているのみ。

因みに人車に電灯の類は無く、
トンネルを走っている間は真っ暗。
また車内は極端に狭いこともあり
体を七重八重に折りたたんで小さくし
乗車中はただひたすら『押し黙って我慢』という
状況でした。
トンネルでの唯一の灯りは、
電気機関車のほの暗いヘッドライトだけですが
それも人車内に届くことはありません。
もう一つ、とにかく走行音がデカい!
車内で隣の人との会話ですら
相当に困難だったことを思い出しました。

このままトンネルの中で列車が止まり
「一生出られないのでは?」という
恐怖と戦った数10分間でした。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!