2010年05月12日 9時00分

飯田線 秘境駅の旅・千代駅

「飯田線秘境6駅探訪の旅」は
秘境駅ランキング第13位の「金野」駅に
10分停車した後、2分かけて
同じく第38位の「千代」駅に
14:48に到着しました。
「千代」駅は、写真の通り
山間(やまあい)の小さな駅。
“山郷”(やまさと)ではなく、
山間の方がしっくりくる感じです。

正直、人のあふれた秘境駅の姿には
複雑な気持ちにならざるを得ませんでしたが
このようなツアーでも無い限り
私は多分、「秘境駅」を目指すことは
無かったと断言できます。

個人的には、できればトロッコ列車で
なおかつ秘境駅の停車時間をもう少しとり、
ツアー参加者がせめて100人未満であれば
本来の『秘境駅』を楽しめたのではと思いますが、
それはそれで採算面で難しいかも…。

まあでも、全体的には楽しめたツアーでした。
最後に「秘境駅」という
鉄道趣味のジャンルを切り開いた
牛山隆信氏に敬意を表します。

「飯田線秘境6駅探訪の旅」完

2010年05月11日 18時24分

三重県紀和町紀州鉱山 人車

紀州鉱山が、住民の方の利便のために
走らせていた列車です。
本数はそんなに多くは無かった記憶です。
*この鉄道、現在は一部区間が復活し
 観光トロッコ列車として乗ることが出来ます。

住民が乗車できた区間は
「板屋」(町の中心であり鉱山の中心)~「惣房」間。
途中に、小口谷(今の「瀞流荘」)、
湯の口温泉(今も同名)の2つの駅がありました。
*観光トロッコは「瀞流荘」~「湯の口温泉」間で
 運転されています。

乗客の方から客車(人車)の大きさを
ご想像ください。
大したスピードではありませんが
小さいことから相対的に早く感じました。

2010年05月11日 8時03分

飯田線 秘境駅の旅・弁当(夕食)

「飯田線秘境6駅探訪の旅」の帰路に
夕食用に配られた弁当です。

中部天竜駅近くの旅館「龍峡亭」さんが
このツアーのために作っているとのことで
「こいの契り丼」と名付けられていました。

こちらも地元の特産品が盛り沢山で
「鯉」「信州豚」「お多福豆」「塩いか」などなど
魅力的な内容となっていました。
*一見地味ですが、私は満足しました。

壷屋の弁当もそうですが
掛け紙もこのツアーに合わせたオリジナルで
秘境駅のイラストや
飯田線を走る電車の写真がデザインされ
気合十分でした。

2010年05月10日 18時04分

三重県紀和町紀州鉱山 鉱山鉄道

昭和53年4月27日(木)
名古屋発23:58の急行紀州5号に乗り
翌28日(金)新宮着5:17。
三重交通バスに乗り換え
向かった先は三重県紀和町(現在は熊野市)の
石原産業紀州鉱山(銅鉱山)。

その年の(確か…)5月の閉山が決まっており、
それによって“地元の足”にもなっていた
鉱山鉄道も合わせて廃止されることになり
その取材に向かったのです。

趣味は鉄道でも
仕事で鉄道を取材した例は
あまり多くはありません。
その数少ない一つが
この紀和町の鉱山列車でした。

もともとは「鉱山のマチ」が
『閉山でどう変わる?』という
テーマでリサーチを始めたのですが、
そこに住民も利用する鉱山鉄道があることを知り、
結局『閉山の影響は「産業」にとどまらない』
という企画で取材がGOとなりました。

2010年05月10日 9時04分

飯田線 秘境駅の旅・弁当(昼食)

昼食は、豊橋の駅弁屋・壷屋の
「魅惑の飯田線秘境駅オリジナル弁当」が
配られました。

豊橋駅でも11月30日まで販売されているそうですが
読売新聞の記事によれば
ゴールデンウィーク中は連日完売だったとの事。

地元の食材を生かしており
豊橋が生産量日本一となる
*「ウズラの卵」のフライ
*「大葉」のはんぺん
をはじめ、お約束の「いなりずし」が入るなど
工夫を感じる内容でした。

一つ1000円ですが、楽しめるのではないでしょうか?
惜しむらくは量が少ない。
女性には良いのでしょうが
男性には少し物足りないでしょう。

それにしても、JR東海や飯田線の地元の
『秘境駅』にかける意気込みを感じます。
地元の活性化の一助に
「利用客」の殆どいない駅が役に立つとすれば
これほど皮肉な話しはないというのが
私の感想です。

2010年05月09日 18時14分

ダージリン鉄道 グッズはあるか?

ダージリン鉄道の思い出に
Tシャツと本を購入しました。
でもこれを購入した場所が問題なのです。

ダージリンの町をガイドと一緒に
ダージリン鉄道グッズを求めて彷徨いましたが、
数種類の絵葉書を除き皆無!
どこにも売っている所はありませんでした。
*私が見つけられなかったということでは
 無いと思います…。
*宿泊したホテルの売店にも無し!

ではどこで買ったか?

ダージリンからデリーに戻った翌日、
日本に帰る前に「インド国立鉄道博物館」に行き、
たまたまそこの売店で見つけたのです。
それにしても「世界遺産」のグッズを
現地で売っていないとは勿体無い。
*日本人の「鉄」なら絶対に買う!

ただ半年以上経っているので
状況は変わっているかも知れません。
もしも行かれた方やこれから行く予定の方で
現地でダージリン鉄道グッズを
見つけた方がいらっしゃいましたら
このブログのコメント欄に書き込んでください。
この回ではなく、いつの回でも結構です。
よろしくお願いします。

ダージリン鉄道 完。

2010年05月09日 9時46分

飯田線 秘境駅の旅・田本駅

秘境駅ランキング第30位の
「中井侍」駅、
同じく第32位の「為栗」駅を
それぞれ10分間ずつ見学し、
14:14にランキング第4位の
「田本」駅(写真)に到着。

分かりますか、この人、人、人。
秘境駅に停車するごとに
165人+添乗スタッフの
民族の大移動。
さすがゴールデンウィークです。
ホームが基本的に狭い秘境駅に到着するたびに
どこもこの状態。
広大な自然と澄んだ空気は堪能しましたが
「ゆったりとした時間」は堪能とは
ほど遠い状況でした。

ではどんな人が参加していたのか?
私が見た限り、
1)私の様な「鉄」⇒少数派
  *奥さん同伴を含む。
2)「鉄道好き」の子供のいる家族連れ⇒少数派
3)ありきたりな旅行に『飽きている(?)と思しき』
  高齢者⇒圧倒的に大多数
そうなんです。
このツアーは“普通”の日帰り旅行。
私は完全に読み違えていました。
逆に上記1)に分類される「鉄」の人の動きに
違和感があったくらいです。
その分かどうかは分かりませんが
ホームをダッシュする人もいなければ
電車の発車時間ギリギリまで
撮影で粘る人もおらず、
「秘境駅」号は、最後まで定時運転でした。

2010年05月08日 19時37分

ダージリン鉄道 ヒマラヤ山脈を望む

ダージリンと言えば、町からヒマラヤの山々を
望むことが出来ます。

その中で、町の真正面にそびえるのが
写真の「カンチェンジュンガ」。
標高8586メートルは
エベレスト、K2に次いで世界第3位。

思いもかけぬ出来事に、
一時、私の心はざわつきましたが
壮大な山々を眺めるながら
ゆったりと紅茶を飲むことで
心は次第に落ち着いていきました。

ところでダージリンは観光地です。
いつもは、鉄道に乗るだけで
あまり観光はしない私ですが
今回はダージリンの観光も堪能しました。

例えば、ヒマラヤの展望台「タイガー・ヒル」。
夜明け前にホテルを出て行ったのですが、
昇る朝日と朝日色に染まっていく「カンチェンジュンガ」を
見ていたひと時は最高に贅沢な時間でした。
※外国人も多いですが、インドの方が
 圧倒的に多いです。

ダージリン鉄道に乗り、
ヒマラヤの山懐に抱かれ静かな時間を過ごす。
そんな幸福な時間を私以外の人にも
体験してほしいと思った次第です。

(おまけ)
ダージリンの町は想像以上の大『都会』です。
バザールは人であふれ、
行き違うことも困難なくらいです。
一方で、停電は日常茶飯事ですし、
水事情も決してよくありません。
※入浴は時間制限あり。
携帯電話も通信状況は今一つです。
それでも私にとって「もう一度行ってみたい町」が
増えました。

2010年05月08日 9時06分

飯田線 秘境駅の旅・小和田駅

行き違いで運転停車はするが
特急停車駅を通過するという
まるで貨物列車の様な「秘境駅」号は
12:30に本日の初秘境駅「小和田」駅到着。
ここで20分間の停車。

牛山氏の秘境駅ランキング第2位。
秘境駅中の秘境駅。
『This is 秘境駅』です。
今更言うまでもないことですが
昨今は秘境駅で注目を浴びていますが
そもそも皇太子殿下の御成婚で脚光を浴びました。

私は、かって乗った電車がこの駅に
停車したことはありますが
その当時は、山間の「誰も乗り降りしない」駅と
いうだけで何の感慨もなく、
一方で、「秘境駅」と言う言葉が生まれてみると、
小和田駅に『降りただけで感慨もひとしお』と
思える自分は、情けないほど人に
影響を受けやすいタイプと実感しました。

2010年05月07日 18時27分

ダージリン鉄道 バタシアループの悲劇

「Joy Ride Trains」に乗り
バタシアループに到着しました。

列車の機関車が何故かディーゼルです。
「そうっ!」というか「うそっ!」というか
ダージリン鉄道のHPに
ダージリン駅10:40発のこの列車は
「BクラスのSL」と書いてあったにも係わらず
ご覧の状況でした。

なんと昨日UPした
先行する臨時列車にSLを使用したので、
この列車はディーゼルに変更になったとのこと。

ダージリン鉄道サイドの説明は
「よくあること」の一言でした。
その時の私の心中や如何に…。
皆さんお察しください。

「世界遺産」は鉄道システム全体であり、
『SLの牽くトイトレイン』が
「世界遺産」ではない。
その言葉の意味を重く受け止めました。

確実に『SLの牽くトイトレイン』を楽しみたい方は
私の様な個人手配の旅行ではなく
貸切臨時列車を運転する「ツアー」を
お勧めしておきます。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!