2010年06月30日 19時00分
6月13日以来の「シベリア鉄道 ロシア号」です。
※「カテゴリー」の「海外」でこれまでの
話しを思い出してください。
ロシア号の各車に必ずついている
『サモアール』。サモアールとは給湯器のこと。
よく知られている話しですが
石炭で沸かしています。
これは、万が一の列車事故等で
停電になった場合でも
救援列車が来るまで温かいお湯が
使えることが一番の理由と聞きました。
※シベリアの冬の寒さを考えれば
お湯の有無は人の生死に関わります。
ハバロフスクからイルクーツクまでは
このサモアールで、紅茶やインスタントコーヒーを
飲んだりしていましたが…。
イルクーツクからはこのサモアールが
正に命綱となりました。
1)何せ、食堂車が開店休業。
具の殆ど無いボルシチだけはありましたが
腹の足しにはならず。
2)それまで駅ごとに開かれていた『市』が
全く見当たらない。
3)駅に売店のある大きな駅でも
所謂「菓子パン」しかない。
実は、私はソ連の食事事情の悪化を聞いていたので
カップヌードルを15個ほど持ち込んでいました。
(トランクの中身の半分以上がこれだった)
それでこのサモアールのお湯を使い、
同乗の日本人にも分けて皆で一時をしのぎました。