2010年06月12日 9時08分

1991年当時のソ連の時刻表です。
写真はロシア号のページで、
一番上の真ん中に列車名「ロシア」(Pocc…)号があり
左側が2列車(モスクワ⇒ウラジオストック)、
右側が1列車(ウラジオストック⇒モスクワ)の
時刻です。
もうお気づきかもしれませんが、
日本の列車番号は下り列車が奇数、上り列車が偶数ですから
発想が真逆なんですね。
それと画面中央の横線のすぐ上にある“2”列車側の
146y05Mの数字は全区間の所要時間で、
ユーラシア大陸横断には146時間5分かかるということ。
一方、“1”列車側の数字は144時間5分ですから
モスクワ行の方が所要時間が短いことがわかります。
また、時刻表の時間は全てモスクワ時間となっており
因みに『1』列車のハバロフスク発は『6:09』と
記載されていましたが、モスクワとの時差が7時間のため
実際の現地時間は『13:09』でした。
※最初は慣れませんでしたが、列車の運行上は合理的ですね。
ところで私の手元にある時刻表は、
モスクワ起点の優等列車のものと思われ、
全ページが、この『ロシア』号と同様に
対となる上下列車がセットで掲載されています。
なお、当時時刻表は全く市販されておらず
ロシア号車内にはロシア号だけの時刻が
書かれた紙が張り出されていました。
結局ロシア号以外の列車の時刻は
「地球の歩き方」(それもほんの一部)でしか見ませんでした。
※列車の時刻も国家機密の一つと言われていた時代です。
最後に、私の時刻表は
6月9日に紹介した帽子を売っていた車掌さんとは
別の車掌さんから申し出があり、
彼から購入したことを報告します。