2010年06月23日 9時25分

山陰本線 キハ471 余部橋梁を渡る

キハ471の162Dは
定刻の7:20、餘部駅を出発し、
いよいよ余部橋梁の渡り納めです。

万感の思いが込み上げるという程のことは
ありませんでしたが、
それでも思ったことが幾つかあります。

1)余部橋梁の架け替えがこんなに
  話題となる時代が来ようとは夢にも思わなかったこと。
2)ワンマン列車ゆえに止むをえないのですが
  運転士さん用のルームミラーが
  こんなにも前方視界を妨げていること。
3)橋梁の乗り納めと思われる子ども連れを含む
  「鉄」の方達が、この写真を撮影した“お立ち台”に
  誰も陣取らなかったこと。
  ※私の勢いに退いてしまったとは思えません。

とまあ、そんなところでしたが私の夏に向けての
一大イベントが終了したことだけは間違いありませんでした。
不幸な事故も発生している橋だけに、
単純に「お疲れ様でした」とは素直に言い難い面もありますが
一つの時代の区切りとは思った次第です。

ところで、もう2点。橋のことではありませんが…。
4)「橋梁」見物の方のほとんどが次の「鎧駅」で
  下車したこと。
5)2両編成のワンマン列車でしたが、車内検札があったこと。
  実は、162Dから豊岡で乗り継いだ
  福知山行428M「リレー号」でも車内検札がありました。
  無人駅は確かに多いのですが、最近、特急以外で
  車内検札はあまり経験をしていないので驚きました。

●驚きついでに、もう2つ思い出しました。
1)この日、行動を開始した鳥取駅では、
 520D(5:28発)出発時に
 改札口に駅員さんがいませんでした。
 県庁所在地であっても今時はこんなんでしょうか?
2)鳥取駅で、名古屋までの乗車券を購入した際、
 「京都から新幹線経由名古屋」と言ったところ
 当初、智頭急行経由の乗車券を発行され
 「山陰線経由です」と言ったら、
 福知山線経由の乗車券で、
 「山陰線で京都まで行き、そこから新幹線」と言い直し、
 やっと希望の乗車券を手に入れました。
 *駅員さんは、山陰線で京都まで行く乗車券の発行を
  最近したことがないと仰っていました。時代ですね。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!