2010年06月27日 18時16分

若桜鉄道SL体験運転 転車台

いよいよSL体験運転、最後のイベントです。

C12が転車台に入った所で、
「ターンテーブルを回す方、いますか?」の声がかかり
思わずダッシュしました。

C12は全長11メートル強なので
転車台の直径は15メートルほどでしょうか。

これを人力で回すわけですが、
機関車空車重量が39.54トンなので
重さは多分、40トンくらい。本当に回るのか?
※石炭と水を積まないので実際の重さも
 空車重量に近いそうです。

4人がかりでしたが、意外と簡単に回り始めたのには
少々びっくり。
難しかったのは最後、これから入線させる線路に転車台の線路を
合わせるいわば微調整。
勢いをつけて回すことは出来ないので
ゆるゆると動かすのですが、思いっきり力をいれても
かえって動かない。でも、最終的にはOKがでました。

今回は、C12が転車台のほぼ中央に止められたので
簡単な作業だったそうですが、
これが少しでもずれると結構な重労働となるそうです。
※運転士の腕が問われるとのこと。

何事も奥が深い!と実感しました。

2010年06月27日 9時03分

若桜鉄道SL体験運転 走行線

SLの運転が出来る走行線のこれがほぼ全て。

実際には、写真の少し左側がスタート地点です。

撮影の仕方次第ですが、細かいことを気にしなければ
カメラを縦位置にし望遠のUPで
この線の中央付近を走るC12を狙うと
後ろの山並みの緑と蒸気機関車の黒のコントラストが
結構いい感じでした。(単機回送的雰囲気…、私だけ?)

ところでこのC12167号機ですが、第二次世界大戦の末期
昭和19年8月31日から昭和21年11月6日まで
鳥取機関区に配属され、実際の若桜線を走っていたそうです。

それから西日本を渡り歩き平成19年8月8日に
ここに戻ってきました。

167号機もこんな運命が待っているとは
よもや思っていなかったでは?

石炭を積むことも、煙を上げることもありませんが、
それでも汽笛、ドラフトは一端(いっぱし)。
老後の余生を、まずは自らが産業遺産として
はたまた現役時代を過ごした若桜への恩返しに
これからも活躍してほしいと
走る姿を見ながら感じた次第です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!