2010年06月20日 19時05分

黒部峡谷鉄道 欅平駅

黒部峡谷鉄道「欅平駅」からは、
当然のことながら選択肢はありません。
※欅平から黒部ダムに向かうルートだと、
 大町トンネル経由で長野県側に抜けるか
 それとも富山県側にもどるかという選択肢がある。

結局、先ほどまでの好天があっという間に
雨となってしまたこともあり
14:37発の宇奈月行きに乗車しました。
ナロー好きな私としては引き続き至福の時間です。

それにしても、「欅平」に宇奈月ではない方向から
入ったというのは妙な気分で、でもそのことが
より「達成感」を心の奥底から噛み締めさせてくれました。

そして今回のお楽しみは実はまだまだこれからで
『欅平』はメインディッシュが終わったところ。

これからデザート、食後の飲み物とまだまだ続くのです。
ヒントは平成18年の富山と言えば…。

2010年06月20日 0時19分

関西電力黒部ルート見学会 最後の500メートル

関西電力黒部ルート見学会、最後の乗り物です。

エレベーターを降りると再度トロッコに乗車です。
13:53、黒部峡谷鉄道の欅平駅を目指します。

距離にしてわずか500メートル、
時間にして3分です。
歩けない距離ではないのですが
歩けないから『乗る』ということでしょうか?

とにかく乗ったと思ったら
もう「欅平」に着いたという感じです。
この「欅平」、本当に『黒部峡谷鉄道』の「欅平駅」の
ホームに到着してちょっとビックリ。
昭和53年9月11日以来の「欅平」でしたが
その当時、「欅平」の奥に線路があるとは
聞いていましたが、ちゃんと確認はしていませんでした。

黒部ダムから始まった3時間強の『乗り鉄』でしたが
ほぼ全区間(発電所も含め)が地下であることには
当然ながら理由があります。
1)「険しい地形」
2)「長く厳しい冬の気象状況」
3)豊かな大自然が息づく国立公園内
設備保護と自然保護の観点から
ダム以外全て地下という途方も無い大工事が行われたものです。

闇の中の浮遊物になったような不思議な気分と
闇を抜け出た瞬間のあまりにも明るい風景。
この絶妙なバランスが人を魅了するのですね。
季節を変えてもう一度チャレンジしてみたいと思いました。

2010年06月19日 18時00分

関西電力黒部ルート見学会 黒部専用鉄道とエレベーター

13:37、関西電力黒部専用鉄道を下車、
宿年の思いを遂げた訳ですが
これで終わりにしてくれないのがこの鉄道。
正直、こういう楽しみ(サプライズ)は
最後で良かったと実感しました。

標高800メートルの「竪抗上部」(欅平上部)から
標高600メートルの「竪抗下部」まで下がる
エレベーターなのですが中に2本の線路が!

正式には「竪抗エレベーター」と言うそうですが
2本のレールがどこにあっても興奮してしまうのは
悲しい性ですね。

黒部峡谷鉄道から来た車両は、このエレベーター経由で
そのまま黒部川第四発電所前まで行くことが
可能とのことでした。

2010年06月19日 6時50分

関西電力黒部ルート見学会 黒部専用鉄道 欅平上部駅

6月9日13:38、
黒部専用鉄道「欅平上部駅」到着。

トロッコを引いていたバッテリーの顔をやっと拝見。

この「欅平上部駅」でも参加者全員が屋外に出て
北アルプスの絶景を楽しみました。

そもそも「乗り鉄」難易度ランキングがあれば
同じ富山県の『立山砂防軌道』とトップを競うこと
間違い無しのこの鉄道。(貨物専用鉄道を別にして)

『乗る(見る)』のも
『ここだけの風景』に出会うにも
まずは“当選”しなければならないのですが、
その価値は計り知れないものがあります。
是非、未乗の方はチャレンジしてみてください。

話しを戻してこの専用鉄道ではダイヤが存在し、
「欅平上部」発の定期列車(平成18年当時)は
8:50、10:25、14:05、16:20。
不定期列車は12:05と17:40。

「黒部川第四発電所前」発(平成18年当時)は、
定期列車…8:10、9:30、13:10、14:45。
不定期列車…11:20、16:55。

この他、インクラインでも8本の定期と4本の不定期が
設定されていました。

2010年06月18日 17時47分

関西電力黒部ルート見学会 仙人谷の橋

黒部専用鉄道「仙人谷」では橋の上に停車し、
その両サイドから風景を楽しみます。
私の立っている場所の左側、人のいるところで
今朝UPした写真を撮影しました。

この橋は谷に架けられていて、
直下を川が流れています。
屋根付きなのは、豪雪の冬でも車両を通すためと
聞きました。

ところでこの専用鉄道のこれまで乗ってきたトンネルは
昭和34年の貫通で、
この橋から「欅平上部駅」までは昭和14年までの
完成区間との事。恥ずかしながらこの時、初めて知りました。
※因みに宇奈月から欅平(黒部峡谷鉄道の区間)までは
 昭和12年までの開通だそうです。

この仙人谷(写真では奥の方)を渡ると
直ぐに『高熱隧道』として有名な場所を通過します。
噂には聞いていましたが正に“高熱”。
車内にいてもその熱さは十分感じられ
まるで蒸し器で調理されている気分でした。

余談:どうでも良い話しですが、地下要塞のような
   発電所を出発し、トンネルを抜けた瞬間、
   スピード感はないものの
   気分は「サンダーバード!!発進!」でした。(古い!)

2010年06月18日 9時02分

関西電力黒部ルート見学会 黒部専用鉄道 仙人谷

黒部川第四発電所前を出て短いが(速度がゆっくりのため)
時間のかかるトンネルを抜けると仙人谷です。
(13:10頃)
ここで一旦下車です。
何と、天気予報は良くなかったにも関わらず
晴天が出迎えてくれました。

ここの風景が何とも素晴らしい。
写真は仙人谷ダム方向ですが、
この専用鉄道に乗らないと
絶対に見られない北アルプスの圧倒的に迫力のある
絶景です。(逆サイドも絶景です)

「鉄」は多分、1回乗ったらここに来ようとは
思わないでしょうが、一般の方でリピーターが
存在するというのは納得です。
特に、秋の紅葉は筆舌に尽くしがたいとのことでした。
私も時間があったらこの風景だけのために
もう一度当選したいと思ったほどです。

2010年06月17日 18時06分

関西電力黒部ルート見学会 黒部専用鉄道

13時を過ぎ、いよいよ『関西電力黒部専用鉄道』です。
※この言い方は、“駅名看板表示”による。
※関西電力のパンフレットでは『上部専用鉄道』。
※黒部峡谷鉄道との関係で『上部軌道』とも言われる。

写真は、番組「鉄研」最終回でも出したものですが
駅名は『黒部川第四発電所前』。
標高869メートルのこの駅から
バッテリーロコにひかれ
6.5キロ離れた標高800メートル『欅平上部』まで
32分(途中停車を含む)かけて走ります。

黒部川第四発電所では約1時間、
関西電力としては今回の見学ルートの最大の目玉である
「発電所」内部の見学をしたり
昼食休憩を取りました。

発電所では、平成14年のNHK紅白歌合戦で
「中島みゆき」さんが「地上の星」を歌った場所や
休憩した部屋(中島さんが座った椅子に私も座りました)も
見学したりしており、
これはこれで結構、面白かったです。

今回、写真はUPしませんが、“発電所”凄い!です。
よくぞここにここまで巨大な発電所を作ったものだ!と
率直に感動せずにはいられませんでした。
私にとって本来、「鉄」+「α」の「α」だったはずが
思わず、興奮していました。

2010年06月17日 9時00分

関西電力黒部ルート見学会 インクライン内部

12時過ぎ、インクライン下部に到着したところで
車内をパチリ。このようになっています。
水平で、かつ横にも随分広いことが実感できます。

30名プラス関西電力の案内の方が
一度に乗れる箱です。

椅子は、鉄道系というよりは事務所のソファーと
いったところですが、レールのある乗り物らしからぬ
雰囲気を醸し出しています。

この椅子に座り、20分も乗っていると
まるで地の底に落ちていき
2度と這い上がってこれないような錯覚に
陥りました。

それにしてもこれほど巨大なインクラインを
山をくりぬいて作っっただけではなく
そもそも黒部ダムや黒部川第四発電所の工事は
大工事かつ難工事だったことで有名です。
ご存知の方も多いと思いますが
小説・映画・テレビドラマ化されており、
昨年、フジテレビ(東海テレビ)系列で
香取慎吾さんが主演で放送されたドラマは
まだ記憶に新しいところですね。

2010年06月16日 18時10分

関西電力黒部ルート見学会 インクライン交換

11:50、インクラインは多くのケーブルカー同様、
中間地点で交換しました。

交換した車両を見上げるとこんな感じです。
この車両に欅平集合チームが乗車していました。
当選した参加者同士、親近感を覚えたのは多分、私だけ。

ところで全線地中のケーブルと言えば
地元(というかお隣)の「黒部ケーブル」と
青森の「青函トンネル竜飛斜坑線」でしょうか。

まあ『工事用』というか『業務用』というか、
乗っている気分は「青函トンネル…」に近いのですね。
写真で他のケーブルとの違いが
分かってもらえますでしょうか?
人の乗っているところが水平なんですね。

多分、人を乗せるというよりは機材等の
重量物の運搬で水平の必要性があったのかもしれません。

それにしてもこのトンネルの巨大さは
それを見るだけで感動モノ。

2010年06月16日 9時00分

関西電力黒部ルート見学会 インクライン

時間は11:35。
この大きな銀の箱がインクラインです。
まあ、ケーブルカーと思ってくださいというか
ケーブルカーそのものです。

黒部ダム発の場合は、
標高1,325メートルのインクライン上部から
標高869メートルのインクライン下部まで下ります。
距離にして815メートル、20分の道のりです。

因みに角度は34度とのことでした。(意外と急)
また、昭和34年から運転されています。

で、このインクライン下部に
黒部川第四発電所があります。

昨日UPした黒部ダムのことを
「くろよんダム」という人がいますが
これは、黒部川第四発電所のダムであることから
言われるようになったと聞きました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!