関門海峡レトロ観光線「関門海峡めかり」駅に保存の客車は
『オハフ33 488』です。
昨年この地に来たのですが、その後大改修され
今年の3月に製造時の美しさを取り戻しました。
この写真で一番奥、出入り口の左上に2枚の銘板があります。
※写真では分からないと思いますが…。
その内の一枚には「鉄道省 小倉工場 昭和23年」とあり
この車両が昭和23年に製造は分かるのですが
『日本車輌』製なのに『鉄道省小倉工場』と
書いてあるのは何故?
もう一枚には
「更新修繕 門司港レトロ室 平成22年」とあり、
こちらは多分、
北九州市産業経済局門司港レトロ室が
改修工事を発注したためとと思われます。
また、分かりづらいですが車内の一番奥はカフェになっていて
コーヒーやビールを販売しており
昔の客車のシートに座り、関門海峡の景色を楽しみながら
ゆったりとした気分でそれを味わうことができます。
(注)何も買わなくても車内設備は使用可。
こうした背中が直立のボックスシートは
昨今見かけなくなりましたが
昭和50年代まではこれがまだ現役でした。
空いた夜行ならこのシートに横になり、
混んでくると直立不動で座るか
誰かが床に新聞紙を敷いてそれに体を横たえるという
“上下分離方式”を取り入れたりしていました。
※今回はレトロ観光線の話しなので
どうしてもこの“オチ”を書きたかった。
それにしても、こんな客車に2~3連泊しながら
乗りつぶしをしていたとは昔日の感ありです。
(さすがに荷棚をハンモックにした経験はありません)