2010年08月06日 18時45分

昭和45年の広島・呉線 上り貨物「とびうお」

昭和43年から量産が開始された「EF66」の12号機。
列車は鮮魚専用の特急貨物「とびうお」。
●多分、幡生(下関)~東京市場と思われる。
●貨車はレサ10000系で最高時速100キロ。
 当時、貨物に興味のなかった私でさえこの時のメモ帳に
 「とびうお」と書いてあった位凄い!貨物列車だった。

場所は、「広島」~「向洋」間の『広島機関区』構内。

許可を得て入っているとはいえ、
今どきのテレビなら「良い子はマネしないでね」という
テロップ(字幕)が入りそうなアングルです。

その頃、そして今でも蒸気以外で貨物列車を撮影することなど
ほとんどありえません。
でも、たまたま来たから撮影したというよりは
EF66だから撮影した、「とびうお」だから
撮影したということは否定できません。

実は、EF66はそれ位のインパクトを私に
与えていたのです。
第一印象は『こんなデザインの機関車も作れるのだ!』の一言。
先に、京成の新スカイライナーが「カッコいい」という
話しを書いていますが、私にとってのインパクトは
単純比較でいえばこちらの方が強かった気がしますし、
まして、この十数年後に“ブルートレイン”を牽引する時代が
来るとは露とも思いませんでした。

2010年08月06日 9時05分

昭和45年の広島・呉線 D51牽引の貨物列車

場所は、私が購入した入場券第1号の「吉浦駅」の近く。
(吉浦~川原石間)
D51594が牽く上り貨物362レです。
※D51594…糸崎機関区

客車がC59、C62という陣容なら
貨物はやっぱりD51です。

こうして書いていて思ったのですが、
機関車だけ見ていると、「呉線」はとても“支線”とは言えず
“幹線”の風格さえ感じさせます。

当時、目の前をD51が牽く長い貨物列車が通り過ぎるのを
見ていた時はそんなことを考えもしませんでしたから
今だから言えることと思います。

とはいえ、私に馴染み深かったD51は、
何と言っても中央西線で、
この呉線を走るD51を撮影しながら、
私は山線の力強さとは違う何かを
きっと感じていたのではないのでしょうか?(自問自答)



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!