2010年08月15日 9時06分

立山砂防軌道 樺平の18段スイッチバック

標高1116メートルの「水谷」を出て約20分、
場所は『樺平(かんばだいら)』。
高低差200メートルを連続18段のスイッチバックで
登り下りします。
※この存在が立山砂防軌道を「鉄」の憧れの地にしました。
 (と、私は思っています)

この写真がほぼ全景で、この地点から
写真ほぼ中央の谷底まで一気に下ります。
●木が生い茂っていて分かりにくいですが
 左側斜面の所々に線路らしきものが見えています。

実はこの時私は、乗車時の順番の都合で
車内の山側(窓側は最初から最後まで山の斜面)に座っており
谷側の席の方の了解をとってこの写真を撮影しました。
そうしたら、谷側の席の方から「写真を撮りたいの?」と聞かれ
「そうです」と答えたら、何と風景を見るのに一番良い席を
代わってくれたのです。そして、終点まで谷側の席に
座らせてくれました。
今後UPする写真は、『スペシャルシート』だから
撮影できたものです。
当日、席を譲ってくれた方には別れ際に何度もお礼をしましたが
今でも本当に感謝しています。

最近の「鉄」イベントでよく聞く
「自分さえよければ」という風潮とは別世界のこの話しは、
私にとって嬉しい思い出の一つです。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!