2010年08月16日 9時02分

スイッチバックのポイントは自動化されており
写真の『矢印』を確認しながら進行しています。
見ていると、折り返し線に入るとポイントは直ぐに切り替わり
進行方向の『矢印』が点いて、即、出発です。
実に手際が良いというか、一般の鉄道に比べても
その圧倒的な素早さは感動モノです。
4月1日からUPしたインドの「ダージリン鉄道」も
スイッチバックの宝庫でしたが、そこでの転轍は
全て係員による手作業で、さすがに日本は違います。
そもそもポイントは通常、閉塞システムと連動させるはずで
その閉塞システムはどうなっているのでしょう?
このトロッコではスタフでもタブレットでもなく、
まして自動閉塞とも考えられず
多分、連絡所が全て有人なので、電話やFAXでの
安全確認と考えられます。
とはいうものスイッチバックのポイントは
それには連動していないと思われました。
ここからは私の推測ですが、
路面電車のトロリーコンタクター的な装置があり
それで運行しているのではないのでしょうか?
閉そくはありません。(軌道回路はありません。)
写真の装置は「操作てこ(表示灯付き)」と言います。
通常の運行ではこの「てこ」(スイッチ)は使いません。
ポイント開通方向の確認のために使います。
>トロリーコンタクター的な装置
この種明かしです。
地上に設置された「地上子」と機関車の車上側に取り付けられた「車上子」「スイッチボックス」により動作します。
(千寿ケ原から水谷に向かうトロッコはスイッチを上りに合わせます。水谷から千寿ケ原に向かうトロッコは下りに合わせます。)
通過中の誤転換を防ぐため一般鉄道であれば軌道回路による閉そくをかけますが簡易な方法として時素リレー(タイマー)によりもしも次の信号が入っても転換させないようにしています。。
車上側のスイッチボックスで上りに設定するとポイント通過時に上りに転換させます。
ポイントはスプリング式になっており分かれた側から進入する際は反対側であってもばねを押して通過できます。
(背向割出しと呼びます。)
LC回路で構成される地上子の上を通過すると、電磁結合に変周作用が発生し上り下りを判別します。
・タブレットなどによる閉そく運転ではありません。
連絡所間で連絡を取りあいます。
・臨時運行するモーターカーなどは途中折り返しもあるので細心の注意のもとで走行します。