2010年09月08日 9時00分

昭和51年8月21日の加悦駅構内。
奥から「2号」「4号」「1261号」の
当時であっても超一級の古豪たちです。
「2号」は、今の『加悦SL広場』とは違い
他の機関車同様、野天で展示されていました。
この機関車が英国の最古参機関車メーカーにより
明治6年に製造され、現存する日本で2番目の
蒸気機関車であるとは露とも知らず、
平成17年に「123号機関車」として、
国の重要文化財に登録されるような歴史的な価値があるとは
思いもよりませんでした。
改めて写真を見てみれば、
可愛らしい愛嬌のあるデザインの中にも
文明開化の時代を走り抜けた貫禄のようなモノを感じます。
※「当時も本気でそう思っていましたか?」と
自分で突っ込みを入れてみたりして…。
その手前の2両にしても、
九州の肥薩線で「SL人吉」を牽いている
8620形と同じ世代の歴史的機関車たちです。
(余談)
文化庁の「国指定文化財等データベース」で
「123号機関車」を検索しても出てきません。
それでも加悦SL広場のみならず与謝野町の資料が
誤っていることは考えられません。
そこで「国宝・重要文化財」(美術品)⇒
「重要文化財」(歴史資料)⇒「京都府」と行って
やっと見つけました。
「123」ではなく正式には「一二三号機関車」だったのです。
道理で「検索」に引っかからないはずです。ということは…。
各所で掲出されているほぼ全てのデータが
“登録名称”を使っていないことになります。
一方で、この機関車は『美術品』に分類されていることにも
違和感があります。学術的にはよいとしても…。
特に名称の件、皆さんは如何思われますか?
私は文化庁の登録名称を使用すべきと考えます。