2010年09月15日 18時27分

晩秋の「クライチ路面電車博物館」

右側の車両は「Metropolitan Elec.」の1930年製。
左側は「Gateshead & District」とあり1927年製。

この英語表記は運行会社と思われ、
「メトロポリタンはロンドンか?」
「ゲーツヘッドってどこよ?」とか
訳もわからず写真を撮り、電車に乗っていました。

この写真でも分かるように、ここは複線区間。
その両サイドに、この電車にマッチした街並みも続いていて
その建物の一つ一つが屋内展示施設・レストラン・土産物店と
なっていました。

この区間の下側に暫く複線区間が続き、
途中から単線となっていました。
(タブレット交換あり)

また単線区間は、博物館内とは思えない森を抜け
高台からイギリスの田園地帯を見下ろす場所(絶景ポイント)を
走ったり、それはそれは信じられないことばかりでした。
多分、走行距離は片道1キロは優に越えていたと思います。

●博物館内は、それこそ全ての場所が「撮り鉄」ポイントです。
 私もいつに無く写真を撮ったのですが
 却ってこの博物館の概要が分かる写真が一枚もありません。
 言い訳ですがそれほど素晴らしい景観です。

2010年09月15日 9時00分

クライチ路面電車博物館

この写真だけで十分、この博物館の魅力が
分かっていただけるのでは?

この博物館の正式名称は「CRICH TRAMWAY VILLAGE」
(home of The National Tramway Museum)で
私は、『クライチ路面電車博物館』と呼んでいます。
因みに「National」と入っていますが国立ではありません。

この博物館が保存している路面電車は、公式HP(現時点)で、
工事用の車両等も含め65両の写真が確認できます。

この電車のように動くものと静態展示の両方がありますが
相当数(半数弱)が動態展示と思われました。
●この電車の側面には
 「グラスゴー コーポレーション」とあり、
 グラスゴーの町で働いていた1922年製と思われました。
 それが博物館内とは言え、何と現役で、
 ポールを回した後、お客を乗せて出発した時には
 はっきり言って“鳥肌”が立ちました。

日本でポール集電の現役電車は、
明治村のN電しかいないのでは?

2010年09月14日 18時38分

クライチ路面電車博物館まであと少し。

ミッドランド・メインラインの
“メリディアン”は1時間45分かかって
「ダービー」駅に11:45到着。(定時!)
●この駅のある「ダービー」市は、
 「競馬」で有名な『ダービー』ではありません。
 誤解なきよう。
 私は地元の人に「競馬の町ですか?」と聞いて
 大笑いされました。

ここで12:00発「マトロック」行き
ローカル列車に乗り換えました。
●写真は、「マトロック」行きの2両編成のディーゼル。
●ダービーでも、当然このローカル列車が
 終日運転するかを確認しました。

そうなんです。クライチ路面電車博物館への道程は遠いのです。

やっとこさで終点の「マトロック」に12:32到着。
とりあえず駅近くの観光案内所を訪ねました。
そこで教えられたのは、
マトロックからクライチ路面電車博物館に行くバスは
本数が少なく、確か1時間以上待たねばならず、
泣く泣くタクシーに乗りました。(確か3000円以上?)
因みにこのマトロック周辺は結構な観光地で、
小規模なものではあるものの可愛らしいホテルや
お土産屋さんも立ち並んでおり、ちょっと意外でした。
※名古屋周辺なら一昔前の「香嵐渓」?

またこのマトロックにはSLの保存鉄道「Peak Rail」もあって
この日も運転されていたのですが
私はそれを見かけることは出来ませんでした。

2010年09月14日 9時00分

ミッドランド・メインライン“メリディアン”

「セントパンクラス」駅停車中の
ミッドライン・メインラインの気動車
『クラス222メリディアン』です。
※「ミッドランド・メインライン」という会社は
 今は無いようです。(参照:Wikipedia)
※ところで「メリディアン」は今も健在?

これで、イギリス中央部の「ダービー」駅を
目指すことにしました。
昨日書いたとおり、「Seaton Tramway」を諦めた私は
次なる選択肢として、「CRICH TRAMWAY VILLAGE」
(クライチ路面電車博物館)を目指すことにしたのです。

当然の事ながら、この駅でも帰りの最終列車まで
予定通り運転されるかどうかを確認しました。

かくして9:30定刻にこの列車はセントパンクラス駅を
無事、出発しました。

車内写真はUPしませんが、この車両は“狭い”印象です。
大変スマートな外観でそれはそれで良いのですが
デザイン的に上半分が絞られているので
3列シートの1等車に乗ったにも係わらず圧迫感がありました。

2010年09月13日 18時02分

ロンドン、セントパンクラス駅

ロンドンの一大ターミナル「セントパンクラス」駅です。
本来ならこの駅に来る予定は無かったのですが…。
●当時、この駅は大工事中でゴシック建築の駅舎は
 使用していませんでした。

平成17年10月23日(日)、私は「ウォータールー」駅から
列車でイギリス南部の町「Axminster」に向かい
「Seaton Tramway」を訪問する予定でした。
(「シートン路面電車博物館」とでも訳しておきます)

そのため前日の22日、
ロンドンに着いたその足で「ウォータールー」駅に出向き、
翌・日曜日の『列車運行情報』を確認しました。
何故?
地方の保存鉄道(博物館)などの運行日(開館日)は
一般的に土・日なのですが、一方、イギリスの鉄道では、
土・日に突発的な工事運休などがあるのは日常茶飯事。
時刻表に掲載されているからといって、
決して安心は出来ず、その日、列車が運転されるかどうかの
「駅」への確認は必須事項だからです。
車での移動ならこうした心配は無いのですが、
土・日の鉄道移動は要注意なのです。

前日、「ウォータールー」駅の駅員さんは『大丈夫』と
言っていました…。
にも係わらずこの日、午前中の列車は全て運休。
このため、別の路面電車博物館に向かうことにしたのです。

2010年09月13日 9時02分

時には『海外鉄』、イギリス編。

平成17年10月22日(土)、
私は単身、イギリス・ロンドンに向かいました。
※少し遅めの夏休みで家族とは別行動の一人旅です。
●イギリス国内は、写真の4日間有効のブリットレイルパスを
 使用しました。
●最初に使用する際に必要な「ヴァリデーション」
 (使用開始日の特定)は、ヒースロー空港の
 ヒースローエクスプレスの乗車券売場でしました。
 *券面に押印があります。

主たる目的は路面電車三昧とユーロスターに乗車すること。
とはいうものの、「加悦SL広場」同様
この時も下調べは不十分でした。(こんなのばっかりですね)

準備不足の理由…1週間の休みをとるため、
出発直前まで死に物狂いの忙しさが続いたから。
休んだからと言って担当の仕事の量が減るわけではなく
単に休みの前に仕事を寄せるだけ。

よって事前に調べる時間が少なく、
まあ、行けば何とかなるさとは思っていましたが
事前準備とは関係ないところで
次から次へと何ともなら無い事態に遭遇し、
それでも、親切なイギリス人に助けられたりもあって
無事、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

今回は、海外旅行ではこんなトラブルも考えられるという
事例集としても楽しんで下さい。

2010年09月12日 18時58分

快速「そよ風トレイン117」2号車乗降扉

快速「そよ風トレイン117」2号車
『ウィンディスペース』乗降扉です。

扉は開放され、ここから『そよ風』を取り入れており
飯田線の心地よい風を、心行くまで楽しめそうです。
※飯田線の沿線を知っているから余計にそう思います。

今年は、この電車が運転され始めてからとにかく暑い日が続き
豊橋近辺では“生温かい”というより“熱風”だったでしょうが
新城以北ではさぞかし気持ちよい『そよ風』だった
ことでしょう。
まあ、雨が降ったら降ったら大変だったでしょうが…。

実際に乗っていないので、この扉の場所に立ったら
どんな感じになるのかは分かりませんが一点。
安全対策もあって格子の間隔を狭くとっているのでしょうが
もう少し間隔を広げられないだろうかと見た時は思いました。
※特に上段。

何れにしろトロッコ列車ではなく、
「電車」でトロッコ気分を満喫し“風”を楽しむのは
面白いアイデアと思いますし、
JR東海にも電車をどうやって活用するかという点で
遊び心を持った人がいるものだと感心しました。
この電車が少しでも飯田線の利用客増、収入増に繋がればと
切に願っています。

2010年09月12日 9時00分

快速「そよ風トレイン117」を見かけました。

既に古い話題で恐縮です。
(書くのを止めようかとも思いましたが書くことにしました)

8月の出来事でしたが、名鉄電車に乗ろうとして
豊橋駅の3番線に急いでいたら
突然、1番線に停車中の快速「そよ風トレイン117」が
私の視界に入ってきました。
●この快速の豊橋駅着は15:01。全くの偶然でした。

「飯田線秘境駅ツアー」の大ヒットに気をよくして
今や急行「飯田線秘境駅号」も運転される飯田線。
※「秘境駅ツアー」は5月6日からこのブログでも紹介。

JR東海が、更に思いもよらぬ力技を発揮し、
「鉄」の方に人気の117系を大改造した車両を
飯田線に投入してきました。

既に各方面でこの車両は紹介されているので
改めて述べるまでもありませんが私なりに一言。
と言っても、豊橋駅で偶発的に出会っただけであり
しかも車庫に戻る直前で時間も少なく
単に私の印象と思ってください。
●豊橋駅1番線を15:06に出ていった。

1)117系の改造…目の付け所に拍手。
2)2両目(2号車)のウィンディスペース
  …木製ベンチは、なかなか良いと思うものの
   ベンチの枠にもう一工夫あればなお良かった。
3)指定席部分の広大なテーブル。
  …日本でこれほど大きな座席間テーブルを
   見たことがあっただろうかと言いたくなるほどで
   お弁当を広げても、十分な余裕があり
   これは花丸をあげたいと思った。
   全席指定で、かつ「ゆったり」を楽しむ電車は
   かくあるべし!

2010年09月11日 17時59分

加悦鉄道「加悦駅」のスタンプ

昭和の時代、駅(国・私鉄を問わず)には
『スタンプ』が置いてあり、
私もよく押していました。

右側の3枚と、左下が加悦鉄道「加悦駅」のスタンプです。

(右上から)
1)加悦駅…加悦駅の近くにスキー場があるということ
      なのでしょうが、加悦鉄道経由でスキーに
      行った人はいるのでしょうか?
2)ハ4995…1893年製の客車。現在は「2号」と
      セットで、屋根の下で展示されています。
3)ハブ3号…1889年製で、大阪万博に
      出展されていたのを、今回、このスタンプを
      見つけ出して知りました。(遅すぎ?)

(左下)
4)2号機関車…「加悦鉄道見学記念」スタンプで
      当時、「見学」が出来たことがわかりますが
      私は駅の構内を縦横無尽に歩いており
      これも古き良き時代の証。

加悦鉄道以外のスタンプもそうですが古いものを
改めて見直してみると、意外とその時代を映していたり
その鉄道の知られざる歴史を発見することがあります。
昭和生まれの皆さん、駅スタンプにも愛の手を!

加悦鉄道 了。

2010年09月11日 9時00分

加悦SL広場 美しいアーチ橋

加悦SL広場の入り口にアーチ橋が。
と言っても橋の右端が切れているのがバレバレで、
実用性はありません。
また模型の列車も動きません。
単なる造形物です。(モニュメントにもならない?)

このブログを見ている友人からたまに、
「思わぬものにも目がいっているね」と言われますが
こんな写真を撮るのもその証なのでしょうか?
(多くの「鉄」ちゃんたちが目を向けないものが気になる?)

私は、青空に溶け込んだこの列車と橋を、
「美しい」と感じたので撮影しました。
また、撮影する前に、しばし見とれていました。
こんな光景の“本物”があったら
『私は今頃「撮り鉄」だったのでは…』などといった
不遜な考えは持ち合わせていませんが、
それでも「撮影に行きたい」場所になっていたでしょう。

●今回の事前準備不足話しの告白。(一部再掲)
 ①加悦SL広場と旧加悦駅が異なる場所とは知らなかった。
 ②旧「加悦駅舎」が現存しているとは知らなかった。
 ③「2号機関車」が重要文化財であると、
  SL広場で初めて知った。

トホホなお話しでした。
まあ、そんななんやかんやで1時間程度の滞在時間でしたが
爽やかな空気の中で、気持ちよく過ごせました。
立ち寄りをOKしてくれた家族には(心から)感謝しています。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!