2010年10月31日 18時30分

シカゴ・オヘア国際空港の新交通システム

世界でもトップクラスの巨大空港。
アメリカはシカゴ・オヘア国際空港にも新交通システムが
あります。

乗ったのは平成15年5月18日、
取材でフロリダ半島のタンパ市に向かった際、
日本航空からアメリカン航空への乗換の時です。
●忙中閑あり。これ位は仕事であっても許される範囲?

この空港の新交通システムも、到着してみて
気付いたのであまりでかい口は叩けませんが
あとで調べたところでは「Airport Transit System」
(略してATS。自動列車停止装置ではありません。)と
呼ばれており、
空港内の3つの国内線ターミナルや国際線ターミナル等に
5駅がある本物の交通機関でした。
結んでいるのが単に点と点ではないのは
さすが超巨大な『シカゴ・オヘア空港』と思いました。
(但し、私の乗ったのは確か2区間だったような…)

ご覧のように結構可愛いデザインの2両編成で、
空港内のターミナル連絡のための交通機関としては
こうした新交通システムは「ピッタリだね」と
感じました。
全長2.7マイルですから4キロ強。
全線乗ると9分だそうです。
勿論無料で、24時間運転との事。

(余談)
私の搭乗機がシカゴ・オヘア空港に着陸し、
誘導路からターミナルに近づくにつれ
これでもかというほど沢山のアメリカン航空機を見ました。
大小取り混ぜて一度にこれだけ同一航空会社の飛行機を見たのは
後にも先にもここだけです。
アメリカの大手航空会社の「ハブ空港」は
まさしく“ハブ”なんだと驚愕の念を持ちました。

(ところで)
この時の目的地である、フロリダのタンパ空港ですが
実は、ここにも「新交通システム」による
空港内連絡シャトルがあったのですが
到着時は利用しなかったので気付かず、
出発時にそれを利用することになり初めて知りました。
ところが宿泊していたホテルでの早朝のチェックアウトが
事前に準備してもらっていたにも係わらず
何故か手間取り、空港に着いたのが出発直前。
シャトルに乗った時もカメラを出す時間すらなく、
泣く泣く思い出だけを持ち帰りました。

2010年10月31日 8時01分

確信犯で乗ったエレベーターもあります。

話しは脱線しますが、エレベーター繋がりで…。
私が唯一、『エレベーターに乗ることを目的』に出かけた時の
話しです。

実は、「鉄」の間では結構有名な存在で、
ご存知の方も多いと思いますが
山梨県上野原市にある「コモア・ブリッジ」がそれ。
写真の上半分、斜めに走る筒状の中に『エレベーター』が
あります。
その筒が終わる高台に、積水ハウスが開発した
「コモアしおつ」という住宅街があり、そのため
最寄り駅である中央線『四方津』駅とを結ぶ足として
日本では珍しい“斜行エレベーター”が作られました。

距離にして200メートル、時間にして約4分です。
●平成14年1月21日朝10時50分頃乗車。
●この日は、高尾山ケーブルとセットでの行動でした。

鉄道でもないのに何故乗ったか?
当時、私はケーブルカーを乗り歩いており、
斜行エレベーターもケーブルカーも
『坂を斜めに上り下りする乗り物というのは同じ』とばかりに
勢いで行ってしまいました。

乗った感想としては「やっぱりエレベーター」だけど
斜めに引っ張られていくのは「鉄道」かな?。

今回の様なことも含め、自己分析してみたのですが
私は「乗り物」が全般的に好きで
その中で鉄道が一番好き(特別な存在)ということのようです。
(子供の時から一歩も進化していない証・・・)

(私なりの留意点)
このエレベーターの運行経費は、住民負担と聞いていました。
それゆえ私は上り、下りとも住民の方が来るのを待ち、
一人で動かすことはしませんでした。
やはり住民の方やコモアしおつに用事があって来られた
方たちとは違い、単に趣味で来ただけなので
エレベーターを動かすための“費用”にも
一定の配慮が必要と思ったからです。
ただ、覚悟はしていましたが写真をとっていたら
不思議そうな目でみられました。

2010年10月30日 19時09分

成田国際空港第2ターミナルは???

成田国際空港第2ターミナルにある
サテライト連絡シャトルです。
インターネットコーナーの向こう側に見えたのが
今時風だったのでこの写真にしました。
※小さい画面でご覧の方、申し訳ありません。

先に白状しますが、以前、私はこのシャトルが
『新交通システム』だと思い込んでいました。
それがある時、「鉄」の方と“空港内鉄道”話しになった時、
私が「それでさーっ、成田のは…」と言いかけたら
大笑いされて「成田はエレベーターだよ」と指摘されました。
●平成19年8月23日、
「鉄」分ゼロの家族旅行でのトランジット時に乗車。
その時、このシャトルに乗った私は「鉄」分を少し補給したと
思い込んでいた。
しかも、第2ターミナル本館から出る飛行機への
搭乗だったにも係わらずわざわざ「サテライト」まで
行ったのに。

それはさておき、実際に私は乗っているのだから、
製造銘板などを確認していれば
その時点で分かったのでしょうが
何せ私は製造メーカーにそんなに頓着しておらず、
このような事態を招いたのでした。

何れにしろこのシャトル、ホームがあって、
鉄道にしか見えない“かご”(車両)だったりで、
これがエレベーターとはとても考えられません。
私の勝手な解釈は、あながち不見識とは言い切れないと
自己弁護しておきます。
そしてエレベーターというからには
その根拠となる例えば牽引するロープはどこ?
などと思ったりもします。

まあ、エレベーターも“乗り物”ということで
今回はご容赦を。

2010年10月30日 7時00分

台湾桃園国際空港のスカイトレイン

空港繋がりで、空港内の新交通システムをポチッと。

まずは台湾桃園空港のスカイトレインです。
以前、樽見鉄道(このブログでは5月19日~)を訪れた時に、
ハイモ295-216が「新潟トランシス」製だったので
その時、「新潟トランシス」のHPを見ました。
その中で、台湾桃園国際空港の新交通システム
「スカイトレイン」が同社製であると知りました。
※他には関西国際空港の「ウィングシャトル」も。

写真は平成20年8月23日、
台湾の鉄道を乗りに行った際に撮影したものです。
※その時の「乗り鉄」は3月10日に「台湾のSL」と題して
 UPしています。

この時は、中部国際空港から台湾桃園空港に飛んで行き
そのまま高雄国際空港まで国際連絡便に乗り継いだのですが、
その短い待ち時間の間に、写真を1枚だけ撮りました。
実のところ、乗ってはいません。
※次回、チャレンジのつもり。

写真がまるで変色したみたいですが
ターミナルビルの大きなガラスには着色がしてあり
この色でしか撮影できませんでした。

ここのところ海外の空港はどんどん巨大化しており
“動く歩道”などでカバーするのは
流石に困難な状況のようで
こうした空港内新交通システムを導入する事例も多く
これから特に海外の巨大空港を利用する際は
こうした交通機関の有無を事前に調べておく必要性も
感じています。
⇒もっとも、家族は必要ないと言うのでしょうが…。

2010年10月29日 18時25分

バーミンガム/ピープルムーバ(マグレブ)のこと。

今回、バーミンガム/ピープルムーバを書くに当たり
主に参考にしたのが、写真の
「Maglev at Birmingham Airport:
from system concept to successful operation」という
リポートのコピーです。

ここのマグレブが運用を始めた直後とも言える
1985年の年号が入った資料で
手書きで「INFO DESK」とありますから
多分、バーミンガム/ピープルムーバを訪れた際、
インフォメーションセンターみたいなところがあって、
そこでこの全16枚の資料を入手したのでしょうが
その辺りの経緯は既に記憶の蚊帳の外です。
※自分で書いていても情けない。

内容は、ここの「マグレブ」に関する技術的な解説をメインに、
実際の運用面の記述がされているようで
何となく読み取れたのは、この『ピープルムーバ』が
先進的な技術であるということです。
表題の「successful」という単語に期待感も感じられますね。
ただ、私の英語力では限界があり、書けるのはここまで。

ところで、何故このような資料が手元に残っているかという
説明をここでさせていただきます。
このブログで5月13日から「シベリア鉄道」の延べ5泊の
「乗り鉄」話しを書いていますが、
これは「ソ連」のクーデター事件があったからこそ
実現したものです。
で、モスクワを抜け出たあと、やっと本来の渡欧の目的を
果たすべく西側社会に向かいました。
その目的とは…、
「一利用客から見たヨーロッパの公共交通」をテーマにした
『調査』であり、ドイツの路面電車を中心に文字通り
利用客として様々な“体験”をしてきました。
その中で、確かその当時もJR東海の「超伝導リニア」の話題が
名古屋では盛り上がっていたこともあり
方式は異なれど同じ磁気浮上式ということで
バーミンガム/ピープルムーバを見学に行ったものです。

2010年10月29日 7時07分

バーミンガム/ピープルムーバの車両。

バーミンガム/ピープルムーバの車内です。

乗車定員は立席34、座席6で、
一度にそれほど沢山の人が乗れる乗り物ではありませんが
これで、1時間に5000人を運ぶ能力があるとのことで
車体が小さい分、運転頻度をあげることができるようでした。
※数珠繋ぎで運転?

(車体の概要)
●長さ…6メートル
●幅…2.25メートル
●高さ…3.5メートル

それで、「浮上時の感覚は?」となる訳ですが
フワッと浮いて滑らかに動き、
終点に着くとドスンと落ちるという感じでした。
リニモに比べ、やや大袈裟に動くという表現で
ご理解いただけないでしょうか?
“着陸”時の感覚を含め、当然の事ながら
リニモに一日の長ありです。

そしてこのシステム全体についてですが
乗った当時は“テーマパークの乗り物”的と思いましたが
今の時代に合わせて表現すると、
世界の大空港で導入されている
ターミナル連絡用新交通システムがイメージ的には
割りと近いと思います。

結局、1995年(平成7年)に運行を停止したのも
『理念』と『夢(浮上式鉄道)』はともかく
この大きさでは、空港内ならともかく、
空港から外に向けての交通機関として
『小規模車両による高頻度運転で大量輸送』の理念は
最初から無理があったのではと思いました。

と、ここまで書いて「バーミンガム国際空港」を
グーグルマップの航空写真で見ていたら
ピープルムーバがあったのと(多分)同じ場所に
何やら新交通システムっぽいものの気配が…。
早速「バーミンガム国際空港」の公式HPを覗いて見たら
何と、「a free 'Air Rail Link'monorail system」の
文字を発見。
どうやら後継の鉄道があるようです。
どなたかご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?

2010年10月28日 18時33分

イギリスに浮上式鉄道があった。

時は1991年(平成3年)11月4日、
場所は、イギリス中部の町「バーミンガム」です。

写真は1984年(昭和59年)から
1995年(平成7年)まで運転されていた
「バーミンガム/ピープルムーバ」と呼ばれるものです。
※上記を含め、この鉄道に関する記述は、
 手元資料・Wikipediaを参照しています。

この鉄道は、一般の方が利用する磁気浮上式鉄道としては
世界初のものでしたが、日本ではそんなに大きくは
取り上げられなかったと記憶しています。

(バーミンガム/ピープルムーバの概要)
●路線…バーミンガム国際空港~バーミンガム国際駅
●距離…623メートル
●所要時間…100秒
●浮上高さ…15ミリ
●運転方式…全自動無人運転
●最高速度…時速54キロ

◆バーミンガム国際駅…バーミンガムの中央駅とも言える
「バーミンガム・ニューストリート」駅から10分ほど
「ロンドン・ユーストン」駅方面に向かった途中の駅。
また、バーミンガムの国際展示場にも隣接している。

◆この「ピープルムーバ」は、システム自体の名称のようで
当時のバーミンガム空港のパンフレットでは
「futuristic People Mover System -MAGREV- 」とあり
『未来の乗り物/ピープルムーバは磁気浮上式』といった
ところでしょうか?
※MAGREVとは…magnetic(磁気) levitation(浮上)の略。

◆基本的にリニモや上海マグレブと同じ原理と思われます。

2010年10月28日 8時58分

リニモの“浮上”は実感できたか?

リニモの良さは、写真を見ていただいた通り、
パノラミックに広がる前方視界ですね。
●平成17年3月18日撮影。流石にまだ空いていた。

この時、乗車した藤が丘駅で、
日本初の浮上式鉄道を実感しようと敢えて深々と席に座り、
車体のどんな動きも逃すまいと全神経を集中させていました。

ここからは私の感想であり、本当の音や動きと
異なる場合もあります。ご容赦下さい。

1)浮かんだその瞬間は「ゴトっ」とした感触がありましたが
空中浮揚の揺らぎの様なものは感じませんでした。
2)走行中は、高規格軌道のロングレール以上に
静かで何の動揺もありませんでした。
3)停車時、路面に着地する訳ですが、思いの他、
しなやかにたおやかに「スッ」と定位置に下り
それでも少しだけ微妙な動揺を感じました。

他の乗客の方が、私の顔というかその一部始終を見ていたら
きっと恐ろしく緊張感ある表情をしていただろうと
推察されます。
まるで生まれて初めて飛行機に乗ったときの様だったのでは
ないでしょうか?

万博が始まり、大混雑のリニモに乗っていた時は
このような感触を楽しむような状況にはなく
一つ一つの動きが、リニモが発しているのか
大勢のお客さんが発しているのかは分かりませんでした。

ところでこの浮上式鉄道、
私はJR東海の超伝導リニア(実験線)には
抽選に外れまくったので乗ったことは無いのですが
実はイギリスで乗った経験があります。(続く)

2010年10月27日 18時27分

愛知万博で一番好きだったリニモの風景。

愛知万博に通っていた頃、
リニモのある風景で一番好きだったのが
モリゾー・ゴンドラをリニモがアンダークロスする
ところでした。
実のところ、カメラを持って愛知万博に行ったことは
殆どなく、それでもこの風景は記憶だけではなく
記録として残しておきたいと思い、敢えて挑戦した1枚です。
多分、沢山の方がこの風景をカメラに納めておられることと
思います。

しかもそのリニモは、“万博”の特別塗装車に限ります。
30分粘って来なかったら諦めようと心に決めていましたが
意外にも直ぐに来てくれてまずは一安心でした。

このリニモ100形、
2006年にはローレル賞を受賞したり、
その前年、2005年のグッドデザイン賞を受賞したりで
経歴は華やかでしたが、いつの間にかこの万博塗装車だけは
消えていきました。
そういう意味でも私にとって貴重な1枚になっています。

経営的に苦境に立つリニモですが、
今や殆ど乗る機会はありません。
私が愛知万博終了後にリニモに乗ったのはやはり仕事がらみ。
万博会場跡地に整備された
『愛・地球博記念公園(モリコロパーク)』で
中京テレビ主催のイベントが開催された時です。

開業時から、万博閉幕後の経営の困難さは取り沙汰されて
いましたが、何とか永らえてほしいと切に願っています。

2010年10月27日 9時00分

愛知万博の足はやっぱりリニモ。

平成17年(2005年)に開催された愛知万博。
名古屋で万博と言えばやっぱりこれですよね。
※もう5年も経ったことに思わぬ感慨あり。
総入場者数は約2200万人と、大阪や上海に比べるべくも
ありませんが、それでも相当に大きな数字です。

その入場者のうち、3割を超える人が
この愛知高速鉄道のリニモを利用したというデータがあり、
1編成の乗車定員244人という
鉄道としては小規模な輸送機関ではあったものの
相当頑張った結果を残しています。

このリニモに私が乗ったのは、万博が始まる少し前の
3月18日でした。
藤が丘発9:00
万博八草着9:17

私は愛知万博会場に仕事で何回か通っており、
この日も仕事で、打ち合わせの前に
「一乗り」した次第です。
万博開幕後も、ほぼ毎月、最低1回は出かけており
その往復の半分はリニモを使っていました。
※会社と万博会場を結ぶピストンバスもあり、
 残りはそれを利用。

当時、あまり知られていませんでしたが
この万博の様子は、毎日HPや携帯サイトで
動画配信されておりその関連業務を私はしていました。

実は、というのも変ですが、仕事で行っていた割には
パビリオンはあまり見ていません。
また、会場内の唯一の“鉄道”である『IMTS』も
結局乗らずじまいでした。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!