2010年10月08日 18時35分

天橋立ケーブルの運転台

ご存知の方も多いかとは思いますが
「府中」駅の乗り場にはこのケーブルカーの運転台があります。
と言っても今現在使用しているものではなく
昭和34年から平成6年まで使用されていたものを
展示用にここに置いているもので
触ることもできます。
●常識で考えてこんなところに運転台が
 あるはずないだろうと突っ込まないでください。

ここからは私の妄想です。

【もしもこの位置に運転台があったとしたら…】
『私(運転士)は発車ベルを鳴らすとノッチを入れた。
“目の前”に停車していたお客を満載したケーブルカーは
おもむろに動き出し、ゆっくりと私から“離れ始めた”。
そして徐々に速度を上げ、更に角度を増していく線路を
何事も無いように駆け上がって行った。』
どうです?考えるだけでワクワクしませんか?
まるで瀬野八越えを終えて切り離され取り残された
補機に乗っている気分も味わえます。
是非ともどこかのケーブルがこの位置に
運転台を設置し、「パフォーマンス」の如く
ケーブルカーを上下させてほしいものだと
結構本気で思っています。
(「山頂」ではなく、「麓」というのがポイント)
だって、電車や気動車の先頭に陣取って
運転士さんの一部始終を見ているのは
楽しいですよね。
そうっ、この場所に本物の運転台がほしいのです。

筆が滑ったついでですが、
最近、「体験運転」を実施する鉄道会社が増えていますが
ケーブルカーの「体験運転」は絶対に無理だろうなぁ…。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!