2010年10月17日 8時01分

八栗ケーブルからの讃岐平野

ケーブルカーの楽しみは、私の場合、
上りも下りも一番麓(ふもと)側の席で風景を楽しむこと。

上りならまずは狭かった視界が徐々に広がり
風景が眼下に見え始めます。
そして街並みが遠く小さく見えるようになってきた次の瞬間、
下っていくケーブルカーとすれ違い、
あっという間にその距離が広がっていくのが好きです。

大してスピードは出ないケーブルカーも、
すれ違う時だけは「こんなに速かったっけ?」と
スピード感を感じます。
この感覚は、所謂鉄道とは一味違うケーブルカーならではと
言っても過言ではありません。
たまりませんね。
本当にケーブルカーに乗ってよかったと瞬間です。

勿論、山頂側に乗ることもありますがどちらかと言えば
例外といえます。
但し、その場合の楽しみもやはり「中間点でのすれ違い」。
後は駅の到着時の“達成感”のようなものでしょうか?

この八栗ケーブルは、規模は小さいながらも
私の思いを十分満足させてくれました。

PS.ケーブルカーの面白さ・楽しさに
もっと早く気付けば良かったとその頃思っていました。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!