2010年10月18日 17時49分

「ケーブルラクテンチ」の入園券

「ケーブルラクテンチ」の入園券です。
もともとが見にくいのでご容赦いただきたいのですが
左側が表紙で、
「●遊園地 ●お芝居 ●動物園 ●温泉 ●のりもの
●大温室」とあり、
今時のテーマパークで言えば『パスポート』の感じでしょうか?

右側が裏面で、一番上に“ご注意”と書いてあり、以下、
「●本券はケーブルカーご乗車の際 ご提示下さい。」と
あることからこのケーブルカーの運賃は
この施設の入園料に含まれることがわかります、

また「本券をご遊覧記念にお持ち帰り下さいませ」と
あるので、この入園券は“思い出”として持ち帰り
たまにはここを思い出して『再度来てほしい』という
メッセージだったのかもしれません。
※「乗り鉄」の立場で言えば、駅員さんに『切符を下さい』と
 言わなくても良いのはそれはそれで有難いが
 これを乗車券と呼ぶには抵抗があります。私だけ?
それにしても“下さいませ”という表現は
今や化石と言っても過言では無いでしょう。

2010年10月18日 9時00分

別府国際観光時代の「ラクテンチケーブル」。

「別府国際観光」が経営していた
「別府ケーブルラクテンチ」という遊園地への足だった
「ラクテンチケーブル線」です。
これに乗ろうと思うと「別府ケーブルラクテンチ」の
入園券が必要で、乗車運賃が入園料に含まれていました。
(「岡本製作所」の経営に変わっていますが多分、同じ?)

(乗車日時)
●平成14年5月11日(土)
 ◆「雲泉寺」(下駅)12:20
  「乙原」(上駅)12:23

(このケーブルの概要)
●全長:253.5メートル
●勾配:55.8パーミル(約30度)
●車両定員:65人
●制動機:スイス ギゼライベルン式
※当時、ケーブル乗り場に掲げられていた看板から抜粋。

2両の車両には愛称があり、
写真の車両が「ぱんだ」号で、
もう一両は「はくちょう」号でした。

実のところ、昨日まで書いていた四国のケーブルの前日に
このケーブルに乗っています。
(ややこしくてすいません)

この年の5月10日(金)に、福岡市の福岡放送で会議があり、
そのまま帰るのも勿体無いので九州・四国のケーブルを
完乗することにしたのです。
(出張ついでの『乗り鉄』には、家族も割りと寛容だった)
で、福岡市天神の「福岡バスセンター」から
西鉄バス「とよのくに号」で別府に出て、
このケーブルを目指しました。

(余談)
写真での判読は難しいと思いますが
「お願い」の看板の右半分に
“乗車定員”のことが書いてあり、
そこには「乗車定員が大人で65名で満員です」とあり、
このケーブル以外で、乗車定員について
“満員”と書かれた例を私は知りません。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!