2010年10月28日 18時33分

イギリスに浮上式鉄道があった。

時は1991年(平成3年)11月4日、
場所は、イギリス中部の町「バーミンガム」です。

写真は1984年(昭和59年)から
1995年(平成7年)まで運転されていた
「バーミンガム/ピープルムーバ」と呼ばれるものです。
※上記を含め、この鉄道に関する記述は、
 手元資料・Wikipediaを参照しています。

この鉄道は、一般の方が利用する磁気浮上式鉄道としては
世界初のものでしたが、日本ではそんなに大きくは
取り上げられなかったと記憶しています。

(バーミンガム/ピープルムーバの概要)
●路線…バーミンガム国際空港~バーミンガム国際駅
●距離…623メートル
●所要時間…100秒
●浮上高さ…15ミリ
●運転方式…全自動無人運転
●最高速度…時速54キロ

◆バーミンガム国際駅…バーミンガムの中央駅とも言える
「バーミンガム・ニューストリート」駅から10分ほど
「ロンドン・ユーストン」駅方面に向かった途中の駅。
また、バーミンガムの国際展示場にも隣接している。

◆この「ピープルムーバ」は、システム自体の名称のようで
当時のバーミンガム空港のパンフレットでは
「futuristic People Mover System -MAGREV- 」とあり
『未来の乗り物/ピープルムーバは磁気浮上式』といった
ところでしょうか?
※MAGREVとは…magnetic(磁気) levitation(浮上)の略。

◆基本的にリニモや上海マグレブと同じ原理と思われます。

2010年10月28日 8時58分

リニモの“浮上”は実感できたか?

リニモの良さは、写真を見ていただいた通り、
パノラミックに広がる前方視界ですね。
●平成17年3月18日撮影。流石にまだ空いていた。

この時、乗車した藤が丘駅で、
日本初の浮上式鉄道を実感しようと敢えて深々と席に座り、
車体のどんな動きも逃すまいと全神経を集中させていました。

ここからは私の感想であり、本当の音や動きと
異なる場合もあります。ご容赦下さい。

1)浮かんだその瞬間は「ゴトっ」とした感触がありましたが
空中浮揚の揺らぎの様なものは感じませんでした。
2)走行中は、高規格軌道のロングレール以上に
静かで何の動揺もありませんでした。
3)停車時、路面に着地する訳ですが、思いの他、
しなやかにたおやかに「スッ」と定位置に下り
それでも少しだけ微妙な動揺を感じました。

他の乗客の方が、私の顔というかその一部始終を見ていたら
きっと恐ろしく緊張感ある表情をしていただろうと
推察されます。
まるで生まれて初めて飛行機に乗ったときの様だったのでは
ないでしょうか?

万博が始まり、大混雑のリニモに乗っていた時は
このような感触を楽しむような状況にはなく
一つ一つの動きが、リニモが発しているのか
大勢のお客さんが発しているのかは分かりませんでした。

ところでこの浮上式鉄道、
私はJR東海の超伝導リニア(実験線)には
抽選に外れまくったので乗ったことは無いのですが
実はイギリスで乗った経験があります。(続く)



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!