2010年11月13日 8時28分

函館市電「十字街」停留所に今も残る『操車塔』です。
「操車塔とは?」と言って説明するのも
釈迦に説法かもしれませんが、市電の信号所にあたるもので、
分岐する路線のある停留所で
到着する電車の系統・行き先を確認しながら
ポイントの切り替えなどをしていました。
昭和の時代、日本中の至る所にあったはずです。
大体は大きな交差点の全方向が見渡せる場所に
この写真の様な「塔」がすっくと立っていました。
※今時「すっくと」という表現は死語ですね。
この「十字街」の操車塔は、昭和14年に建てられ
平成7年まで使われたのち、同年現在地に移動した上で
形態保存しているとの事。
函館市による案内板では「現存する国内最古」とされており、
私は、「国内最古」よりも「現存する」という言葉に
未だ「操車塔」が函館市電以外にもあるということが
驚きでした。それにしてもどこ?
それはそれとして、この写真を撮影している時に
思わぬ事態が…。
というほどのことでは無いかもしれませんが
「鉄」ではない観光客の方たちがこの「操車塔」の写真を
撮っているのです。勿論中高年以上の方たちで
“懐かしいね”“こんなのあったよね”という言葉とともに
でしたが…。確かに「ノスタルジー」の対象なんですね。
ところで「操車塔」で私に馴染みがあったのは
高校通学で毎日乗降していた名古屋市電の「桜山」停留所。
先週、『名古屋レール・アーカイブス』の方たちと
この「操車塔」話しをしていたのですが、
名古屋市内では、「桜山」の他に「今池」「高辻」「沢上」
「笹島」などなど“あったよね”と盛り上がりました。
※高校生の頃は「操車塔」という名称を知りませんでしたが…。