2010年11月19日 18時16分

昭和47年(1972年)2月29日火曜日、
この日を最後に、ついに名古屋駅前から市電が消えました。
●写真は、正にその日の名古屋駅前で撮影。
函館市電の話しを書いている時に、
「そう言えば函館の市電も随分短くなったもんだなあ」
「全線乗るのに半日がかりだったのが、1時間半あれば十分」
などなど感傷に浸りつつ
全廃された名古屋市電のことをつらつらと考えていました。
昭和47年2月29日に廃止になったのは
1)浄心~名古屋駅前~鶴舞公園
2)稲葉地~笹島
3)東新町~堀田駅前
写真は、名鉄百貨店の屋上から、
電車とその電車の左側にある「青年の像」との2ショットを
狙ったものです。
※名古屋(名古屋駅)のシンボルだった「青年の像」は
桜通線の工事を行うため、名城公園に移設されました。
興味のある方は一度お出かけ下さい。
また、右手に持っている「モノ」で、
東西南北の方角が分かるようになっていたのも思い出です。
きっと名古屋駅にはもう戻ってこないんだろうなぁ・・・。
ところで写っている電車ですが、
「おでこ」の方向幕の両サイドの通気口、ドアガラスの真ん中に
桟(さん)が入っていることから1550形。
かつ、「サヨナラ電車」装飾であることから
1555ではなかったかと推察されます。
※トンボブックス「名古屋の市電と街並み」199頁の
記述を参照しています。
今となっては遠い昔の話しですね。
ところで、この日は火曜日の平日ですが
私は学校をサボって撮影していたわけではなく
当時、高校卒業を控えて授業が無かったかと記憶しています。