2010年11月27日 9時07分

私が取り急ぎ乗車した「249号」の車内です。
木製椅子が時代を感じさせる一方で、
このトラムの現役時代にタイムスリップしたような
感さえありました。
この「249号」は、博物館公式ガイドによれば
元はオーストラリア・メルボルン市電W2形で、1924年製。
全長14.63メートルですので、名古屋市営地下鉄の
東山線、名城・名港線車両より少し短い程度。
路面電車としては、日本では考えられない大型車ですね。
●とはいうものの『名古屋市電1300形』は14メートルを
ちょい越えており、改めて1300形の大きさに感嘆符!
まあ外形写真がないところでする話しではありませんが
『名古屋市電1300形』は1929年製であり
私見で恐縮ですが『249号』とは同世代の電車だけに
何となく全体の雰囲気が似ているなあと勝手に思っていました。
※外形であれば名古屋市電1200形(1927年製)とも
言えますが…。
話しを戻して、流石にクロスシートだけあって座席定員は
52名と多い印象です。
座り心地は、当然「良い」とは言えませんが
昭和の初期ならこれがスタンダードだったでしょうし、
そもそもクッションのない列車に乗るという経験をすることは
極めてレアなので、それだけでもこの博物館に来た甲斐が
あったというものです。
なお車掌さんは、発車したらご覧の通り
入館者(?)の方と和やかに雑談でした。