2010年12月02日 18時04分

閉館間際になって、運転を終えたトラム「1497号」を
車庫に戻す作業をパチリ。
「1497号」はポイントを渡り、
さらに右方向に転線していきます。
※写真では確認しづらいですが
トラム右前方の「TOYOTA」の車の手前に線路があり、
そこを通って行きました。
なぜこの写真を撮影したか?
実のところ、最初は「ぼーっ」とただ眺めていました。
でも何か変。この光景に違和感があるのです。
「あれっ?電車は動いているのに、ポールが下りている。
そもそも向かっていく線路上に架線が無い!」
お気付きいただけましたでしょうか?
でも、この電車は自走しています。
※この先も、架線の無い線路を動いていきました。
「?????」という気分になりませんか?
私も一瞬、何が起こっているのか理解不能な状態に
陥りました。(もしやバッテリー走行?)
(種明かし)
1)この車両の向こう側に人がいます。
2)その人は、フックのような形をした金属部品が
先端についた木製の「棒」を持っています。
3)フックには、車の「バッテリーケーブル」の様な
長いケーブルが直結しています。
4)フック部分は架線に引っ掛けられており、
フックに繋がったケーブルを辿るとトラムの車体下にある
電気系統と思しき機器に繋げられています。
分かりやすくいえば、ポール集電ではなく、
フックをポール代わりに集電していたということです。
生まれて初めて見た光景であり、とてもこの「興奮」を
上手く表現しきれません。
日本でもポール集電の鉄道では、
ひょっとして見かけることのあった光景なのかもしれませんが、
それにしても今や昔のお話しでしょう。