2010年12月05日 18時00分

『世界一』の「乗り物」改め「ケーブルカー」(2)座席。

さて、ケーブルカーの座席ですが、
体を固定する“バー”みたいなものもあって
どこからどう見てもジェットコースターの
座席にしか見えません。
●この“バー”は、ジェットコースターとは違って
 椅子に座ると体を押さえるという事はありません。
 “握り棒”の親分と思ってください。
 『ひょっとして』と期待した方、残念でした。
 ただ、乗車した時から下車するまで
 私はこの“握り棒”を掴みっぱなしでした。
 (ケーブルカーでこんな経験は当然ながら『初』)

一列に2~3人ほどが座ることが多く、これが確か7列。
車両は3両連結でした。

この先頭の席は、当然の事ながら大人気で、
乗り場のゲートが開くと争奪戦です。
私はその席は断念し、後ろの方にしか陣取れませんでした。
●因みにこの写真は、下車終了後にそそくさと撮影したもの。
 とてもお客さんが多く、のんびり撮影など出来ません。

この椅子の座り心地は、見た通りで良い訳がありません。
でもこれを車両と思わず、一つのアトラクションと思えば
これで良し。乗車時間は僅か2分ほどなので
『乗り心地』がどうとかいうレベルではありません。

2010年12月05日 9時00分

『世界一』の乗り物(1)いざ奈落の底へ。

写真は『ブルー・マウンテンズ』のエリアにある
とあるアトラクションとさせていただきます。

急傾斜を下るところなど、どこからどう見ても
ジェットコースターですが、それにしては
やけに横幅が・・・広い!

実はこれ、2本のレールの上を走る立派な鉄道なのです。
※所謂、鉄道事業者の鉄道ではありませんが…。      
何となく急勾配であることからお察し頂けると思うのですが
信じ難いことにケーブルカーです。

これが存在するのは、世界遺産『ブルー・マウンテンズ』内の
「シーニック・ワールド」という自然探索観光施設です。
●シドニーから西へ約100キロ、電車で約2時間で
 最寄り駅は「Katoomba」(カトゥーンバ)です。

(このケーブルカーの概要)
●正式名称…シーニック・レイルウェイ(Scenic Railway)
 ※通称は『トロッコ』だそうです。
  『トロッコ』とは程遠いイメージですが…。
●路線延長…415メートル(公式HPによる)
※毎度のことですが、乗り場の係員に聞いた路線延長は
  430メートルでしたが、上記では「公式HP」の
  数字にしました。
●標高差…250メートル(乗り場の係員に聞いた)
●斜度…52度(乗り場の係員に聞いた)
●速度…時速15キロ(乗り場の係員に聞いた)

ところで、「乗り場の係員の方に聞いた」と書いていますが
正確には、「このトロッコのことを教えてほしい」と
係員に話しかけたら“立て板に水”で、
上記のことを教えてくれ、ご丁寧にも私のメモも
確認してくれました。
結構、聞かれているのでしょうね。

それはさておき、タイトルの「世界一の乗り物」とは
上記の「概要」で既にお察しの通り、
斜度が“世界一”ということ。
「シーニック・ワールド」のHP(日本語版)にも
しっかり『世界一の急勾配を駆け下るトロッコ電車』と
書かれていました。
※「“電車”って何よ」と突っ込まないで下さい。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!