2010年12月06日 18時58分

こちらもケーブルカーのケーブルカーたるところ。
ケーブルカーの命綱たるロープを支える『誘導滑車』です。
※これを撮影していたのは当然ながら私一人でした。
このケーブルカー、実のところ、ここに来るまでは
てっきり観光用に作られたものとばかり思っていましたが
そうではなく、このケーブルカーの終点周辺が
もともと石炭鉱山で、頂上から採掘現場までの間の、
人員輸送のために作られたと現地で聞きました。
ようするに「人車」だったんですね。
ここ『シーニック・ワールド』は、「ジャミソン渓谷」の
大自然を楽しむ施設で、広い敷地内には
それをしっかり堪能できる遊歩道も整備され、
短いコースで10分程度、
長いコースでも50分ほどで歩けます。
余談ですが、私はその10分コースを歩いきましたが
心の洗濯にはこれでも十分。
日頃の行いを悔い改めようという気分になれます。
で、その遊歩道の途中に、炭鉱跡の見学が出来るところもあり、
使われていた機械などの展示もあります。
どうやって掘り出した鉱石を運んでいたかはともかく
「人車」がケーブルカーというのはあり得る話しです。
それにしても鉱山で働くということは、
今も時々、事故が起きているので軽々に語れませんが
ケーブルから眺める『ブルー・マウンテンズ』の美しい風景は
きっとここの炭鉱夫の方たちにとっては
一服の清涼剤だったのではないでしょうか?
きっと今のように全速力で走ることもないでしょうから。