2010年12月13日 8時35分

津軽のストーブ列車の「ストーブ」は1車両2箇所。

津軽鉄道の「ストーブ列車」の『ストーブ』は、
写真では分かり難いかもしれませんが、
手前の大きく写っているものと奥の方にもう一箇所の
計2箇所あります。

ところで客車に「ストーブ」がついている列車と言えば
JR北海道の観光列車「SLニセコ号」「SL冬の湿原号」が
ありますが、
ここ津軽鉄道は、全車指定席ではなく地元の足としての
“定期列車”ということに意味があると思っています。

確かにここ「津軽鉄道」も観光用と言えば観光客主体でしょうが
それでも時には、地元の人もこの客車に乗ったりすると
聞いていますし、
今年の「ストーブ列車」の車両運用がどうなっているかは
取材していないので定かではありませんが、
少なくとも私の乗った153列車には
「ストーブ列車券」不要の車両(津軽21形)も繋がっており
地方の小鉄道の新しい集客方法として注目して
良いと思っています。
もう一点、今年からこの「ストーブ列車」が
新幹線「新青森」開業を受けて、1往復増え3往復体制と
なっています。
(当面土・日のみ、12月27日から毎日)
そして増えたのは「津軽五所川原」9:25発(151列車)
と言う、JRからの接続列車がない時間帯での運転で、
相当に意欲的と言うかリスキーな設定となっています。
つまり事実上、観光バスかレンタカーか『五所川原』宿泊で
ないとこの列車を楽しむ事は極めて困難と言えます。
多分、ターゲットは“観光バス”なのでしょうが
当面、その動向に目が離せません。

    

    ADVERTISEMENT

    電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
    稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

    カレンダー

    2010年12月
    « 11月   1月 »
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031  

    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!