2010年12月14日 18時04分

津軽鉄道の「通票」と「スタフ」。

津軽鉄道は、「津軽五所川原」~「金木」間は
“タブレット閉塞”、
「金木」~「津軽中里」間は“スタフ閉塞”となっています。

金木駅では駅員さんが津軽中里発の列車から棒状の
“スタフ”を受け取り、
一方、津軽五所川原発の列車からは“タブレット”を
受け取り、それぞれを逆方向の列車の運転士さんに
手渡ししています。

写真は金木駅到着直後の
「津軽中里」発「津軽五所川原」行きで、
「津軽五所川原」発「津軽中里」行きが先着のため、
こちらの列車で、“スタフ”と“タブレット”の
同時受け渡しを見ることが出来ました。
※津軽鉄道の列車は「金木」で交換しますが
 下り「津軽中里」行きが先着のダイヤとなっているので
 必ず上り列車でこの風景が見られます。

ところでこの光景の私の『ツボ』は、
“スタフ”と“タブレット”の受け渡し。
“タブレット”を受け取って、“タブレット”を渡すのは
ちょっと前ならよく見られた光景ですが
さすがにこの光景を見た記憶がありません。

2010年12月14日 9時02分

今回は残念ながら「金木」で折り返し。

『ストーブ列車』は「金木駅」着12:05.
『それは25分間の小さな旅でした。』などと感傷に
浸りつつ…。
本当は終点の「津軽中里」まで行き、
そのまま「ストーブ列車」で津軽五所川原まで
戻りたかったのですが、残念ながら時間切れ。

私は「金木駅」でストーブ列車をおり
ここで交換の10レで「津軽五所川原」に戻りました。
※観光バスからの団体さんもここで下車。
※写真は10レの車内から「ストーブ列車」を臨む。

私が乗車した「金木駅」発12:11は
「津軽五所川原駅」着12:31なので
ストーブ列車の方が5分ほどゆっくり走っており、
でもそれはスピードの遅さが目立ちということではなく
「ゆっくり」というか「ゆったり」した時間が流れる
良さであると思いました。

本来、地元の方が利用する「定期列車」は
1分でも早い方が良いというのは“都会の論理”で
津軽の地では、これ位の時間差は誤差の範囲として許され、
それ以上に、地元の鉄道が多くの方に愛され、
そしてこの鉄道がこれからもズーッと地元の足として
存続し続けることに意義があるのかもしれません。

(追伸)
手前に本が写っていますが、この本は利用客の方が
自由に読んでよいそうで、家への持ち帰りもOKです。
但し、必ず返さなくてはいけません。
なお、返却はどの車両でも可だそうです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!