2010年12月19日 18時00分

弘南鉄道大鰐線「石川駅」の駅名票です。
実はこの中にある矛盾が隠されています。
などと大仰に言う必要はないのかもしれませんが
「いしかわ」のローマ字表記は『ISHIKAWA』。
次駅の「いしかわぷーるまえ」の「ローマ字表記」は
『ISIKAWA・・・』。
「いしかわ」駅の『し』は“ヘボン式”表記の「SHI」、
そして何故か「いしかわぷーるまえ」駅の『し』は
“日本式(訓令式)”表記の「SI」なのです。
最近は、パスポートやクレジットカードのローマ字表記を
“ヘボン式”で書いたり、JRや大手私鉄の駅名表記、
また固有名詞もいわゆる英語の発音に近い“ヘボン式”が
使われることが多く、“日本式”は
「最近見かけなくなったなあ」と思っていたのですが、
ここ津軽の地でお目にかかるとは少々驚き!
別段“日本式”表記が『誤り』ということではありません。
私が驚いたのは“日本式”と“ヘボン式”の併用で
会社としての統一性(一貫性)が全く無いことにです。
因みに「いしかわぷーるまえ」駅の駅名票の「し」の字の表記は
「いしかわぷーるまえ」も次駅の「いしかわ」・「さばいし」も
全て「SI」です。
そもそもこれに気付いたのは「ちとせ」駅の「ち」の字の
ローマ字表記が「TI」になっていたからで
『珍しいなあ』と思ったのがきっかけだったのですが
普段何気なく見ている“駅名票”も『奥が深い』と
感じた1件でした。
※そもそも漢字表記の無い駅名票も十分珍しいのですが…。