2010年12月25日 9時00分
とても可愛い『PCCカー』のジオラマです。
※『PCCカー』とは…アメリカで1930年代に
バスや自家用車に対抗するために開発された
高性能の路面電車。この選択自体がまず“凄”すぎる!
この「鉄道模型」は私が所属する
『名古屋レール・アーカイブス』の会員で、
“模型鉄”の大ベテラン・Hさんが自作したもの。
素麺の入っていた「木箱」にジオラマを作ったことで
『素麺鉄道」と名付けられました。
これを、Hさんがアーカイブスの活動日に持参され
早速、走行会と撮影会が始まり、
あっという間に時間が過ぎていきました。
●ジオラマの概要
*横37センチ×奥行き21センチ
*HOナローゲージ。縮尺は1/87。
*レイアウト全長は86センチ。
※上の写真は走行風景、下がレイアウトの全貌です。
背景は著作権の関係で、私がグレーに塗りつぶしていますが
実はカレンダーの風景写真を使っており、遊び心が一杯です。
素麺の木箱に全てを収めるため、ありえない急カーブを始め
まずは線路の敷設が凄い!ボギー車では走れないので
それに合わせてPCCカーも大改造。
単車にするため、長さを極端に詰め横幅も狭くしています。
(それでも絶妙のバランスがとっても愉快)
架線にいたっては・・・、もう書き始めたらキリがないほど
ベテランならではのアイデアと手製でしか表現できない世界が
ここにあります。
さて電車はポールを外すこともなく走り続け、
何と車両にもう一工夫すれば、実際に『ポール集電』で
走らせることも可能ということで
「模型鉄」ではない私には驚きの連続でした。
また上の写真は専用線区間ですが、
下の写真でちゃんと併用軌道も確認できる“本物”の鉄道です。
※ジオラマの家や車は100円ショップなどで“らしい”ものを
揃えたそうですが、それを探すのも楽しそうですね。
さてこの走行会、実は「模型鉄」ではないある会員に
「模型」の世界にも飛び込んでもらおうと行ったもので
これを見たその方は、踏み込むかどうか相当に悩んでいました。
そろそろ“結論”が出ている頃かな?(その前に私が・・・)