中京テレビ

2010年12月28日 18時00分

「碓氷峠鉄道文化むら」EF63運転体験(7)旧丸山変電所への道。

旧丸山変電所を訪ねた時に、
トロッコ列車の「まるやま」駅ホームから撮影した写真です。
「横川」方面を覗いていますが、かなり急な下り坂であることが
見て取れます。
※左側に遊歩道が見えます。この道を歩いてきました。

で、驚いたのは既に「EF63」が走らなくなったにも係わらず
架線がそのまま残されていたことです。
今、ここを行き来するのは「トロッコ列車 シェルパくん」のみ。
勿論、この少し手前まで「体験運転」の「EF63」は
走ってはいるものの、ここ「まるやま」駅や
トロッコ列車の終点「とうげのゆ」駅まで来ることはありません。

通電の関係で“こうなっている”のかなという気が
しないでもありませんでしたが、結構、新鮮な発見でした。
ひょっとして将来、「トロッコ列車」が生まれ変わり
「EF63」の牽引する客車が観光用に上り下りする姿が
見られるようになるのでは等、
あらぬ妄想を広げてしまいそうでした。
もしも今も、この架線に通電されているのならば
「運転体験」区間の延長が可能となるのではという事も
思ってしまいました。
もっともその場合、急勾配過ぎて「素人運転」は
難しいかも知れませんが…。
※個人的には、“発電ブレーキ”でこの坂を下ってみたい。
 (すいません。又しても妄想です)

2010年12月28日 9時00分

「碓氷峠鉄道文化むら」EF63運転体験(6)旧丸山変電所。

平成22年12月5日(日)、「EF63」の体験運転の前に
『旧丸山変電所』を訪ねました。

旧信越本線の複線部分のうち、上り線が遊歩道として
整備されており、その遊歩道をゆっくり歩いて
20分ほどの距離でした。(宿から2キロ弱)

ここは国指定重要文化財(建造物)となっていますが
登録されている正式名称は「碓氷峠鉄道施設」。
おさらいですが、
●5つの橋梁…第二橋梁~第六橋梁
●10のトンネル…第一随道~第十随道
●2つの施設…旧丸山変電所蓄電池室、旧丸山変電所機械室
以上、17施設合わせての登録となっています。

平成6年に重要文化財に指定されたこの建物、
平成14年に修復も完成し、今の姿となっています。
前夜、お世話になった「東京屋」のご主人のお父上も
ここで働いておられたとのことでしたが
昭和38年までこの変電所が現役であったことを考えると
実はそんなに昔の話しでもないような気もします。
(私も生まれていたわけですし。ならば十分昔?)

歴史の生き証人として、
指定基準…1)技術的に優秀なもの 2)歴史的価値の高いもの
とある通り、その価値は間違いないのですが
鉄道系の「重要文化財」はそれほど数多くはないだけに
『もう少し「趣味の対象」として注目されても良いのでは?』等と
思いつつも、こう書いている私自身が、地元三重県四日市市の
『末広橋梁』を一度も訪ねたことが無く、反省しきりの
「旧丸山変電所」への道でした。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!