2010年12月29日 18時16分

「碓氷峠鉄道文化むら」EF63運転体験(9)夕刻のEF63。

夕刻ともなると、前照灯がいい味を醸し出します。

峠越えの仕事を終えたプッシャー(後補機)が
仕事を終えて開放され、山を単機で下ってきたような
ほんわかした光景ですが、
実際にはこの機関車の中で「運転体験」参加者が格闘中で、
その方の気持ちを察すると…、
というようなことを考えることも無く
ただ、「いい感じだなあ」と思ってシャッターを押しました。

この写真は、12月5日(土)の学科・実技講習時のモノで
時間が遅くなってきたのでこんな写真が撮れました。

ところで今朝の続きですが、
赤字ローカル鉄道各社の悩みは様々ありますが
例えば、樽見鉄道や明知鉄道では「気動車」のエンジンの
修繕費用に頭を悩ませています。
勿論、車両もさることながら『保線』も
手間の掛かる大変な作業と聞いています。

ここ、「碓氷峠文化むら」の線路の保線が
どのように行われいるのかを聞いていないので
何とも言えませんが、何せ運転整備重量が108トンという
日本でもトップクラスの重量機関車が、時に重連で走ります。
正直言って「非営業鉄道」の範疇を越えています。
これを含め、「ぶんかむら」の方たちの努力の結晶のおかげで、
私たちが「運転鉄」を楽しめていると、
実は名古屋に戻ってから改めて感じました。

イギリスでは、大型蒸気機関車を走らせている保存鉄道が
各所にありますが、限られたスタッフ・予算の中で
どんな風に保線をしているのか聞いてみたい気がしています。

2010年12月29日 9時07分

「碓氷峠鉄道文化むら」EF63運転体験(8)EF63運転中。

残念ながら私が運転しているわけではありませんが
右端の「EF63 11」では、今回の「運転体験」参加者が
多分、必死の形相で運転中と思われました。(笑)
※実際に運転席に座れば(笑)などといえる状況では…。

「運転体験」で使われる「EF63」は全部で4両。
一次形の「EF63 11」「EF63 13」
二次形の「EF63 21」「EF63 25」
となっていますが、使う車両は1か月ごとの
ローテーションということでしたので
何度もここに通う人の気持ちが少しは分かりました。
※左側のEF63達が“動態保存”の仲間です。

また、1両ごとに“乗り味”“運転感覚”も違うそうです。
それを楽しむのも、ここ「碓氷峠鉄道文化むら」に通う
醍醐味かも知れませんね。
尤(もっと)も、“違いが分かる”ようになるには
いったい何度ここに足を運ぶ必要があるかと考えると
気が遠くなります。

一方で、一見まだまだ現役の感のあるこの機関車達ですが
実際には作られてから40年以上も経っている引退車両。
「文化むら」の方達の整備で、今は動いていますが
いつその限界が来るかは分かりません。
JR等が「業(仕事)」として運転しているSLは
それなりに恵まれた環境で整備されていると
私は思っていますが、ここの小さな組織で
『巨大電気機関車』を整備する大変さに心が至りました。
もう一点、それは今日の夕方にでもUPします。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!