2011年01月12日 18時00分

オーストラリアでは今、異常気象により、
クイーンズランド州が大雨による大洪水となっており
犠牲者も多数出ています。
ですが、このブログでは引き続き「ジグザグ」の話しを…。
写真は「トップポインツ」の信号所から伸びる
“ワイヤー”と“ロッド”です。
この構図を『美しい』などと思うのは相当な偏屈?
でも無いですよね・・・。
改めて言えば、上の写真の“ワイヤー”は「腕木式信号機」の
まさしく「信号」の部分を動かすために、信号所のレバーと
信号機を繋ぐもの。
一方、下の写真の“ロッド”はポイントを動かすために、
やはり信号所のレバーと切り替わるポイントの先端部分を繋ぎ、
ポイントそのものを動かすもの。
※多分、ポイントを動かすほうが力が要るはず。
今回、そう言えば若い世代の「鉄」の方は、
実物をあまり見たことが無いのでは思い、
急遽入れることにしました。
私のような昭和世代でも、かっては見慣れたものでも
今や日本で見かけることは殆ど無く、オーストラリアの地で
出会えたこと、そして信号機にいたっては
自分で動かすことが出来て感激でした。
ただ、どの信号機の腕木が動いたかまでは分かっていないのが
少々悔しいです…。
さて“ワイヤー”の写真が、実にしっくり来るとは思いませんか?
その感覚は、多分、レールの“間隔”からくるものです。
ここジグザグレイルウェイの軌間は1067ミリ(狭軌)。
日本と同じです。
オーストラリアの狭軌は、北東部と南西部で今も現役ですが、
ここシドニー周辺は最初から標準軌だったはず?
もともとこの区間は標準軌で開業したのですが
“保存(観光)”鉄道として復活させる際に狭軌としたそうです。
その理由は私には調べきれませんでしたが…。
このため、この鉄道では狭軌の車両を保存・活用しており
その出所は、北東部で活躍した車両が多いとのことでした。
つまり、大洪水の被害が出ている地域で活躍した車両たちです。