2011年01月28日 18時32分

風前の灯!摩耶ケーブル(1)

写真は、神戸市にある通称「摩耶ケーブル」の
麓側にある「摩耶ケーブル駅」です。
このケーブルの正式名称は
『財団法人神戸市都市整備公社/摩耶ケーブル線』で
「摩耶ケーブル駅」~「虹の駅」間の0.9キロを結んでいます。
ところで「虹の駅」の名称は、摩耶ケーブルの公式HPや
時刻表で使われているものですが、
国土交通省鉄道局監修の「鉄道要覧」では
「虹の駅」ではなく「虹」の一文字ですので、
こちらが正式名称と思われます。

元々「六甲摩耶鉄道株式会社」が運営していたのですが、
阪神・淡路大震災で被災し、その後神戸市都市整備公社に
無償譲渡され、平成13年に復活を遂げ現在に至っています。

写真の「摩耶ケーブル」駅はその麓側にある駅で、
運転再開時にログハウス風に建て替えられたものです。

私のこの線の乗車日は平成15年12月14日で、
実は、これまでにUPした「六甲ケーブル」と同日で
順番としては、こちらを先に乗っています。
●摩耶ケーブル駅発15:00
●虹の駅着15:05
※「摩耶ケーブル」~「六甲ケーブル」間の移動は、
山側終点の「虹の駅」からロープウェイに乗り継ぎ「星の駅」へ。
そこから「六甲ケーブル/六甲山上駅」行きのバスに乗っています。

ところで、大正14年生まれのこのケーブルが
今、存亡の危機を迎えています。
理由はご他聞にもれず赤字!(続く)

2011年01月28日 8時07分

映画「GANTZ」の中の『鉄道』。

上の写真を見ただけで『あっ「GANTZ」だ!』と分かる方、
「鉄」+「コミックス」にも造詣がある方とお見受けします。

「GANTZ」は、2000年(平成12年)から
「週刊ヤングジャンプ」で連載され、
コミックスが累計で1500万部を突破している
超人気SFアクションコミックで、
その実写版映画の「PARTⅠ」が明日(1月29日)から
全国東宝系で公開されます。
その「GANTZ」の主人公(?)とも言えるのが
この黒い謎の物体です。
●映画「GANTZ」には中京テレビも出資しており
 私は既にこの映画を見ています。悪しからずご了承下さい。

映画については映画「GANTZ」の公式HPで
ご確認いただきたいのですが、さてこの映画と「鉄」との関係は?

それが下の写真なのですが、勿体を付けてもしょうがないので
最初からネタばらししますが、「東京臨海高速鉄道りんかい線」
『大井町駅』の“大崎方面”のホームです。
入線する「70-000型」の先頭車がぶれているのでも
分かっていただけるかと思いますが結構なスピードで入線します。

今回、この『大井町駅』で撮影したシーンが
映画「GANTZ」で重要な役割を果たしています。
地下駅なので地上駅とは違い、何時に撮影しても条件は同じのため
終電から始発までの間に撮影が行われた訳ですが
「東京臨海高速鉄道」の全面的な協力ぶりが伺えます。
●駅名は劇中の「山王駅」に変えられています。

映画・ドラマ等に「鉄道」が出てくるシーンは結構ありますが、
駅頭等の短い時間の撮影の場合はまだしも、
電車内やホームで、実際に電車を動かしたり止めたりしての
撮影が必要な場合は、関係各所との様々な調整が必要で
鉄道会社の全面的な協力なくしては成立しません。
●その点は、去年の9月24日のブログでも少し触れています。

テレビCM等に出てくる鉄道会社が結構限られているのも
そんな理由からと思って頂いてもあながち間違いではありません。

ということで映画「GANTZ」をご覧頂き、
「東京臨海高速鉄道」がどんな重要パートを担っているのかは
スクリーンでご確認下さい。
●私が係わっているから言う訳ではありませんが
原作を知らなくても、この映画、面白いです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!