2011年01月29日 8時36分

摩耶ケーブルの車両は2両。
写真は1号車(ゆめあじさい)で、
私は2号車(にじあじさい)に乗ってこの写真を撮影しました。
昭和30年製ですので、「そんなに新しくは無い」どころか
半世紀を越えてなお現役の古豪です。
この辺りはやはり鉄道ならではですね。
車体には、動物たちの絵が描かれ、楽しい雰囲気を醸し出しています。
また、車両前面の窓下に、ヘッドマークの様なモノが
確認できると思いますが、1号車・2号車とも
「MAYA2001」の文字があり、
復活した「摩耶ケーブル」を象徴しているようです。
そんな「摩耶ケーブル」ですが、
神戸新聞の昨年10月25日の記事によれば、
昭和31年の年間99万人をピークに乗客は減り続け、
採算ラインが70万人にも係わらず、
一昨年の平成21年の乗客は27万人とのこと。
赤字は年間で1億円を超えているそうです。
このため、神戸市では平成23年度中にも
廃止の手続きにも入るようで、
住民や市議会議員から、存続に向けての要望も出されては
いるものの、見通しは決して明るくはありません。
「乗るなら今の内」等と言う発言は、
あまりにも「鉄」的な見方で、軽々に言うことは憚られますが
この「摩耶ケーブル」とその先にある「摩耶ロープウェイ」を
乗り継いで行った先の“摩耶山”は市民の憩いの場として
『思い出』を持つ方も多いようなので
今後の進展に目が離せない状況となっています。