2011年01月30日 18時09分

妙見ケーブルをご存知ですか?(2)

今回、この妙見ケーブルをこの時期にUPしようと
思ったきっかけは、実のところ冬季休業中であるということ。
「ケーブル山上駅」周辺にはちょっとした公園と
ハイキングコースがあるにも係わらず、
冬季休業期間中は土日でも運転されていません。

そんな話しは少しお休みして、
写真は高低差229メートルを毎日(今は…ですが)行き来している
車両で「ほほえみ号」と言います。
写真より実物の方が、多分、色の感じが良くみえるはずです。
小ぶりな車体ですが、昭和35年の開業時からズーっと使われており
既に齢(よわい)50年を超えています。
ということは1月9日にUPしたオーストラリア/シドニー近郊の
「ジグザグレイルウェイ」の気動車と同い年で
向こうでは保存観光鉄道の『ビンテージカー』、
こちらではバリバリの現役車両という違いがあります。

ところで、神社仏閣への足としての鉄道が開通した事例は
枚挙に遑(いとま)がないですが、所謂鉄道線が旅客の減少により
相当数が廃線となっている一方、
多分、一般の鉄道線に比べ、少人数の乗客でも
経営的にはやっていけるであろう
ケーブルカーはまだまだ踏ん張っていると言っても
過言ではないと思っていましたが…。

とはいうものの、本来、安定した需要とも言える参拝客を運ぶことが主力で、
冬という季節要因のある観光路線ではないはずの妙見ケーブルでさえ
この状況ということは、やはり他の地方私鉄同様、
その将来を悲観的に考えてしまうのは私だけでしょうか?

春から秋にかけての観光客+初詣等の参拝客で
経営的に十分という事であればそれはそれで良いのですが…。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!